Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

永平寺に行きました

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 南禅寺建仁寺に続いて永平寺です。
 なんだか禅寺巡りの様相を帯びてきました。

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 場所は福井県永平寺町
 谷奥の行き止まりのような斜面に、伽藍が広がります。

 無塗装の凛とした佇まい。
 かといって、ないがしろにはされない様式美。

 入山の際に、きつく申し渡されることがあります。
 それは、お坊さんを撮影してはならないということ。
 でも、これが意外に難しいのです。
 200人ものお坊さんが、各地から集まって修行に励んでいらっしゃるとのこと。
 もちろん廊下でも、たびたびすれ違います。
 撮影しようとするとファインダーにも。
 そして、カッチョいいんですよね、修行に励む若い僧侶という姿が。
 すごく絵になるんです。
 観光地ではありません。
 生きているお寺なんです。
 気持ちをぐっと抑え込んで、建物ばかりを撮影しました。

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 さて、あまり装飾はないかのようにいわれるお寺ですが、そうでもありません。
 華美、華麗といった表現はされないものの、実に凝った彫刻が軒を飾っています。
 一木でしょうか。
 すさまじい作品ですね。

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 伽藍を回り込む、長い廊下。
 その磨き込まれた廊下に、はめ込まれた銅器です。
 高岡の鋳物でしょうか。

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 高低差があるので、奥のお堂は見上げることになります。
 スッキリとした造り。

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 階段になっている廊下の壁にも、窓が続いています。
 何気なく見てしまいますが、よく考えるとスゴイ技術です。
 きっちりと閉まりますし、きっちりと開きます。
 窓が自重でずり落ちることも、きつくて動かないようなことも、ないようです。
 古い波打ったガラスが、斜に切られてはめ込まれている様は、オミゴト。

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 大屋根には雪止めがあります。
 お坊さんがのぼって、雪を下ろされるのでしょう。
 ぜひ見てみたいものです。

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 でも、残暑。
 山には涼しげな風が吹き渡ります。
 なぜか蚊がいません。

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 青々とした苔。
 冬の間はどうなるのでしょう。

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 特徴のある擬宝珠がありました。
 お寺の中は、ほとんどがこのタイプ。
 上から見ると、菊なんですね。

 雪深いはずの、越前の山寺。
 ぜひ、雪の時期に来なくては。

 お堂では唱名のお稽古をなさっていました。
 随所で「生きたお寺」の雰囲気が伝わってきます。
 こんなところで、若い日々の2~3年も過ごせば、それは人生観も変わることでしょう。
 そんな生き方も、いいかも。

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