Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

おへんろ通算21日目 多ノ郷駅~土佐久礼駅

 令和5年(2023年)5月27日の記録です。

 1か月と少しで、またまた続きを歩くチャンスができました。

 前回、多ノ郷駅で終えたので、夜行バスと列車を乗り継ぎ、やってきました。

 

 多ノ郷駅前は、ずいぶんと栄えたであろう雰囲気。

 

 見たことのないような品ぞろえの自動販売機。

 ひやしあめが大好きです。

 

 須崎の街なかをしばらく行くと、別格霊場第5番、大善寺さん。

 お参りします。

 湾口を見渡す高台にあるお寺です。

 いろいろ見張っていたのでしょうね。

 今はのどかな素晴らしい風景です。

 

 大善寺さんは、もともとの須崎の街場に位置するようです。

 こちらも、たいそう栄えた雰囲気です。

 

 現在は、栄えるのは当然に国道沿いなわけです。

 しばらく行くと、「道の駅 かわうその里 すさき」です。

 新庄川沿いで、めっちゃかわうそ推し!

 しんじょうくんがいっぱい。

 

 道の駅のお向かいのローソンもこんな感じ。

 かわいい!

 

 国道も鉄道も自動車道も、並んで新庄川の河口を渡ります。

 すごく水がきれいです。

 

 川の中をのぞくと、小魚がうようよ、ではありません!

 これ、全部チヌ、クロダイです。

 しかも、40cmそこそこの大きさばかり。

 うひゃー、釣りたい!

 

 歩く国道は坂を上がって峠越え。

 日鉄鉱業鳥形山鉱業所の積み出し施設ですね。

 カッチョいい!

 

 国道を歩きます。

 国道は歩くのがしんどいのですが、見える景色はいい感じ。

 

 5月なので、びわを売ってます。

 

 道端にもりっぱなびわができています。

 

 時折絶景が開けています。

 でも、歩いているのは国道。

 眼下に見えるヒラスズキが釣れそうな磯。

 

 ポスターになったりする阿波駅を過ぎると、線路に沿って山中に分け入ります。

 

 あまり想像していなかった山道を行きます。

 

 「四万十市67km(旧中村)、四万十町21km(旧窪川)」

 ややこしい。

 だいたい、車なら字が小さくて読めないと思います。

 せめて四万十市中村、四万十町窪川にならないのでしょうか。

 

 初夏の陽光に照らされて、サボテンの花が咲いていました。

 石垣の隙間からサボテンが生えています。

 

 土佐久礼の街場に入りました。

 

 予定よりも早く、今日の終点、土佐久礼駅に到着しました。

 まだお昼時。

 

 当然、久礼大正市場に足を運びます。

 そこで、昼食。

 当然、カツオ尽くし。

 

 神社にお参りしたり・・・

 

 海を眺めたり。

 津波避難タワーが開放されていて、いい展望台になっています。

 

 神社の奉納絵馬がこんなことに!

 なんてステキな絵馬なんでしょう。

 

 この日は、土佐久礼で宿をとることができなかったので、多ノ郷駅近くのホテルに宿泊です。

 須崎で念願のなべ焼きラーメンを食べました。

 うま!

 

 歩いた距離は本編21km、34,023歩。

 

おへんろ通算20日目 三陽荘~青龍寺さん~ 多ノ郷駅

 令和5年(2023年)4月17日の記録です。

 

 三陽荘さんのオーシャンビューのお食事処で、朝食をいただきました。

 今までで最もおしゃれかも。

 

 三陽荘さんに荷物を置いたまま、次の札所、青龍寺さんを目指します。

 沼地のほとりをてくてく朝のおさんぽ。

 すぐに36番札所の青龍寺さんにつきます。

 お参りを済ませて、今来た道を戻って、三陽荘さんをチェックアウト。

 

 どうやらお天気には恵まれた一日になりそうです。

 昨日来た道をさらに戻ります。

 

 宇佐大橋から湾内方向を望んでいます。

 湾内なのにすごく水がきれいです。

 

 青龍寺さんから先は主に3つのルートがあるそうです。

 湾の北岸を沿う道。

 青龍寺さんから半島の尾根を行く横浪黒潮ライン。

 そして、巡行船で横浪三里、内ノ浦湾を行くコース。

 

 歩いてお遍路をしているので、乗り物には乗らないことにしているのですが、渡し舟などは利用せざるを得ません。

 

 この巡行船は、歩くという選択肢もあるのですから、本来乗らないところです。

 でも、

 弘法大師もここは船で進まれたというお話があり、さらには、巡行船は、歩いてきた時しか乗ることができません。

 次回、ここまで来ても、道路が改良されたりすれば、その時に残っているかどうかなんてわかりません。

 というわけで、巡行船のコースを選択。

 埋立から横浪まで、巡行船に乗ります。

 

 船は、こんな感じ。

 須崎市営、第五くろしお。

 この写真は、横浪で撮影したものです。

 

 船内、コクピットはこんな感じ。

 なんだかバスみたいです。

 

 出発!

 けっこうのんびり、約1時間の船旅です。

 

 横浪からは、普通に道を歩きます。

 農地のわきを通るローカル県道といった風情です。

 よく道沿いで、柑橘や野菜を売っていますが、なんとバナナ。

 初めて見ました。

 ビニールハウスで栽培されているのでしょう。

 

 県道が山にさしかかると、道沿いの崖にところどころ壕があいています。

 第二次世界大戦中、本土決戦に備えて掘られたものなのだとか。

 人もあまり通らないからか、埋め戻されることもなく、そのまま口を開けています。

 

 山道に入ったり、車が通れる程度の道になったり・・・。

 

 一気に高度を稼ぎます。

 暑い!

 

 そして、峠を越えると、今度は山道で一気に駆け下ります。

 下りたところに、番外霊場佛坂不動尊(岩不動)さん。

 しばし休憩。

 

 すこし行くと光明峯寺さん。

 

 ハイキングコースのような道、川沿いの道、農地のわきの道・・・

 気持ちよく進むことができました。

 

 自動車道、国道、鉄道が集中している個所を渡ると、須崎多ノ郷の街場へ。

 

 多ノ郷駅に到着!

 駅が「しんじょうくん」になっています。

 今回の行程はここまで。

 

 ここから列車で高知へ戻り、バスで帰りました。

 歩いた距離が15.2km、27,250歩。

 

おへんろ通算19日目 清瀧寺さん~三陽荘

 令和5年(2023年)4月16日の続きです。

 

 山の中腹の清瀧寺さんをあとにして、少々の戻り道です。

 

 高岡の街からは、また、水路に沿った道を行きます。

 

 塚地という集落で、ひとりのおじさんに声をかけられました。

 ぼくが歩くのに歩を合わせてついてこられます。

 いわく法華経について興味がないか、勉強する気はないかとのこと。

 特定の宗派の方ですね。

 塚地峠の入り口の公園までついてこられ、いろいろ言説を述べられました。

 ぼくとしても、しばし信仰というものを考えさせられました。

 

 トイレもあずまやも自販機もある、休憩にはもってこいの塚地休憩所。

 ここで時間と体力と相談のうえ、峠は旧道で超えることにしました。

 この時点で少々、薄曇り。

 

 旧道はこんな感じ。

 よく手入れがされて、歩きやすい道です。

 だんだん曇ってきました。

 

 峠を越えると、宇佐の街が見えます。

 この時点で雨が降り始めました。

 宇佐の街まで降りると、じゃじゃ降りです。

 なんだか、憂鬱になって歩くことになったのですが・・・

 

 雨は上がって、宇佐湾口に見事な虹が!

 写真では見にくいのですが、少し二重にかかっています。

 こんな光景が見られるのなら、雨も悪くないと思いました。

 

 宇佐大橋を渡るころには、再び晴れ間が出ました。

 水がすごくきれいです。

 

 橋を渡り終えるころには、うそのように晴れてきました。

 気持ちのいい雨上がり。

 ざっと降って、さっと上がる。

 土佐の気候なんですね。

 

 お宿、三陽荘さんに到着です。

 この日は、温泉のくみ上げポンプが故障中でした。

 お風呂は沸かし湯で、露天風呂も休止でした。

 女性の方は、そもそも大浴場が運転できないとか。

 ちょっと残念ですが、宿泊料は1100円安くなりました。

 接種証明を提出して、全国旅行支援で安くなっているうえに、2000円のチケットがついてきました。

 チケットは、食事時のビール代とお土産に使わせていただきました。

 

 この日の歩行距離、約36km。

 47,340歩。

 

おへんろ通算19日目 雪蹊寺さん~清瀧寺さん

 令和5年(2023年)4月16日の記録です。

 朝から、雪蹊寺さんにもう一度お参りしてから出発です。

 

 小さな峠をこえて小さな盆地を渡ります。

 ビニールハウス、田んぼ、ニラ畑。

 昨日と打って変わって、いいお天気です、この時は。

 

 おさんぽにはもってこいのコース。

 藤の花がきれいです。

 

 気持ちよく歩いているうちに、34番の種間寺さんに到着しました。

 平地のお寺。

 

 平地に広がる農地。

 緻密にめぐらされた用水路に沿って歩きます。

 

 なんだかカッチョいい橋です。

 石橋で、涼月橋というそうです。

 説明看板によれば140年ほどたっていますが、車も上を通るりっぱな現役。

 

 この橋からしばらく行くと、いよいよへんろ道は仁淀川大橋仁淀川を渡ります。

 仁淀ブルー・・・。

 

 土佐市の市街地、高岡町で、右折します。

 35番の清瀧寺さんへは、右折。

 36番の青龍寺さんは、左折。

 つまり、ここから35番の清瀧寺さんへは往復する「打戻り」の径路です。

 

 お寺は山の中腹です。

 山道に入る前に腹ごしらえ。

 うどん「きよたき」さんです。

 人気店で、その理由も納得の内容。

 

 農道に入ると・・・

 

 確かに山腹に堂宇が見えます。

 どうやら、あそこへ行くようです。

 車道も一車線区間が長く、自動車遍路の難所だそうです。

 

 歩きは、その車道を外れて、一気にお寺を目指す、急登坂。

 

 りっぱな仁王門が見えてきました。

 かなり汗をかきました。

 

 35番の清瀧寺さんへ到着。

 

 下から見えていたということは、見晴らしがいいということ。

 さっき食べたおうどん屋さん、くねる仁淀川、その向こうに太平洋!

 美しい満開の藤棚の横のベンチで、しばし景色に見とれて、休憩しました。

 

 つづく。

 

おへんろ通算18日目 ドライブイン西村食堂~雪蹊寺さん

 令和5年(2023年)4月15日の続きです。

 

 お腹もふくれたところで、砂丘上の道筋を進みます。

 この先は渡船場

 種崎から梶ヶ浦までを船で渡ります。

 この船がへんろ道だそうです。

 昔は、道がなくて、よく水上交通で移動していたのでしょうね。

 行程で初めての乗り物の利用となります。

 

 早めについて、海でも眺めようかと思っていたら、防潮堤に阻まれています。

 待合所でしばし休憩。

 

 船がつくと、係のおじさんが防潮堤をあけてくださいます。

 海だ!

 

 日常の道路として機能しています。

 そのまま歩いて乗り込みます。

 

 歩いてだと、あの橋を渡ることに。

 もちろん大昔からかかっているというような橋ではありません。

 

 あっという間に、対岸へ。

 ちなみに無料です。

 こちらが、案内のホームページ

 

 古くから栄えていたんだろうなあという街道筋を進みます。

 酔鯨酒造の前も通過します。

 本当は買いたいところですが、荷物になるのでがまん。

 

 いいころ合いに、雪蹊寺さんに到着です。

 お参りを済ませて、まったり。

 お参りのあと、川と釣り人を眺めて過ごしました。

 

 この日は、雪蹊寺さんのすぐ前のお宿「高知屋」さんで宿泊。

 とてもいいお宿でした。

 

 31,052歩

 徒歩行程、約25km

 

おへんろ通算18日目 竹林寺さん~ ドライブイン西村食堂

 令和5年(2023年)4月15日の続きです。

 雨の中、竹林寺さんをあとにします。

 

 竹林寺さんのある五台山へは、北側から登ったわけですが、おへんろ道で下るのは南側です。

 平地は農地や宅地などで開発しつくされているのか、高知市内を南北に貫く高規格道路のトンネルが、五台山を何本も貫いています。

 

 山襞をもう一つ越えて南へ。

 石土池という大きなため池を眺めながら歩きます。

 この辺りは、南国市のようです。

 

 次のお寺、32番の禅師峰寺さんの参道にたどり着きました。

 おや、急に山寺の雰囲気。

 

 やっぱり!

 こんな山道を歩きます。

 

 上りきると、石段の上に山門が見えました。

 

 ここまで竹林寺さんから6.3kmだそうです。

 次の雪蹊寺さんへは7.5km。

 雨が降り続いています。

 

 山の上に、コンパクトに伽藍が配置されています。

 まずはお参りを済ませます。

 

 で、振り返ると、あら、残念!

 絶景が広がっているのに・・・

 座る場所もないので、そそくさと下山します。

 帰り道は滑りそうなので、山道はやめて、車道を下りました。

 

 禅師峰寺さんまで、南に進路を取り、太平洋に突き当たったわけです。

 いよいよここからは再び西を向きます。

 砂丘上に古くから発展してきた街の中を歩きます。

 あまり街並みが途切れずに続いていることに驚きます。

 

 お昼ご飯は、目を付けていたこちら「ドライブイン西村食堂」さん。

 テーブル席は何組も待ちが出ていましたが、おひとりさまはすぐに座れました。

 

 「日替わり定食」890円。

 気まぐれミックスフライ&ミニ刺身。

 

 こちら、ミニ刺身。

 すごくおいしくて、大満足。

 お昼ご飯は、なかなかうまく食べられないことも多いのですが、この日は大当たり。

 

 続く。

 

おへんろ通算18日目 文珠通電停 ~竹林寺さん

 令和5年(2023年)4月15日朝、再びとさでん文珠通電停にやってきました。

 

 区切り打ちの徒歩でおへんろをしているわけですが、もともと12年程度で一周しようという、すごくのんびりした計画です。

 それでも、すでに2018年の開始ですから、すでに5年目に入っています。

 ちょっと遅れ気味でしょうか。

 昨年は、2月に室戸市役所前~安芸市役所前を歩いて、さらに秋にもでかけるつもりだったのですが、演奏活動につい熱が入ってしまい、スケジュール過密でうっかりタイミングを失いました。

 反省。

 というわけで、今年(令和5年)は、集中的に歩みを進めることにしています。

 とさでんの始発電車に乗り、文珠通電停へ。

 今年の朝ドラは牧野富太郎をモデルにしている「らんまん」が放映されるということで、JRもとさでんもラッピング車両が走っています。

 ポスターもあちこちに貼られています。

 

 電停から市街地を南に向かい、五台山を目指します。

 古くからの集落の中に、五台山への登り口が現れました。

 街を見下ろす墓地の間を通り抜けて、雨の中を上ります。

 

 しばらく上ると、牧野植物園の中に突入します。

 園内の小道がおへんろ道です。

 おそらくもとの竹林寺の境内の一部が牧野植物園に使われているのでしょう。

 お遍路さんは無料で通過することができます。

 雨に濡れるつつじが美しい。

 

 あじさいも、もう咲き始めていました。

 

 牧野植物園から、さらにしばらく進むと、竹林寺さんです。

 かなり立派な山門。

 

 境内も凛とした美しさ。

 

 りっぱな伽藍です。

 

 おりしもちょうど開創1300年の記念式典、秘仏ご本尊のご開帳を控えておられて、境内はあわただしくてんやわんや。

 本当にお坊様が走っていらっしゃいました。

 えらい日にお参りをさせてもらいました。

 

 本当は境内からは見晴らしが良さそうなのですが、残念ながらガスってしまい、何も見えません。

 

 本当に境内全体がお忙しそうなので、早々に退散しました。

 帰りの参道では、どこかからとてもえらいお坊様が到着されたようで、一団となってお寺に上がってこられました。

 

 つづく。