Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

岡山市 西大寺観音院

 関西人に西大寺というと、奈良を思い浮かべてしまいます。
 今回、訪れたのは岡山市西大寺
 地名は聞いたことがあるけど、どんなお寺なのかは知らない、といったところでしょう。

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 西大寺といえば、会陽(えよう)。
 会陽というのは、通称はだか祭り。
 寒い寒~い2月に、ふんどし一丁の男たちがお札を奪い合うという、それは熱いお祭り。
 もちろん、JRの駅前にはモニュメントが・・・。

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 先日お伝えした街並みの中に、突如三門があります。
 さほど大きくはありません。

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 入ると、お堂。

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 このお堂の擬宝珠はこんな形。
 ちょっと永平寺と似ていました。

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 振り返ると、三重の塔と三門。
 門には「会陽500年」の看板が。
 もうすぐ始まって500年という、歴史のあるお祭りなんですね。

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 こちらは本堂。
 堂々とした佇まいです。
 向いている方向は、門とは90度食い違います。

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 堂内には奉納された大絵馬がありました。
 最後の狩野派の筆になるものとか。
 リッパです。
 もちろん描かれているのは会陽。

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 格天井に錦絵。
 残念ながら潮風に吹かれて褪せています。

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 こちらは寺務所。
 なぜだか、ちょっと禅寺の雰囲気ですね。
 明治時代の建物だそうで、これはこれでなかなかいい味です。
 この日は淡交会のお茶席があったようで、和服の女性が多数いらっしゃいました。

 この建物以外はすべて江戸時代の建築のようです。

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 こちらは、重要文化財の梵鐘。
 朝鮮鐘とされています。
 確かに竜頭がその様式を見せていますね。
 ちょっとカメラには写りにくいです。

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 こちらが、このお寺の最大の特徴、桟敷席。
 もちろん会陽を観覧するためです。
 本堂と向かい合うように作られています。

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 桟敷席のすぐ後ろは、細い道路を挟んで吉井川です。
 お寺と地域の専用ともいうべき、掘り割りが形成されています。
 ほとんど海ともいうべきところらしく、潮位の変化をかなり受けるようです。
 水門をくぐって、いまも小舟が出入りしています。

 本堂はこの吉井川に向かって建っているのですね。
 歩いてよりも船で参拝をされる方が多かったのでしょう。
 街もお寺も舟運とともに発達してきたのでしょう。