令和4年(2022年)2月11日のことです。
岬の高台に建つ金剛頂寺さんをあとに、歩を進めます。
車道からはずれて、いい感じの道へ。
車が来る心配もありません。
冬は草も茂っていませんし、蛇の心配もありません。
足元にはたまに柑橘類(なんという種類かは知りません)が、転がっています。
耕作前の田んぼ。
畔に咲く水仙。
なんだかうららか。
一気に高度を下げて、国道55号線に復帰しました。
でも、景色が最高!
とてもよく晴れている日で、はるか足摺岬までが見渡せます。
あそこまで歩くのかぁ、と感慨。
ほどなく道の駅に併設されている「鯨の郷」に到着。
ここで早めのお昼です。
店内からの風景もこんな感じ。
クジラフライ定食をいただきました。
うま~。
のんびりと旧道を歩きます。
せっかく歩いているのだから、早春を満喫。
はやくもテントウムシを見かけました。
京都と比べると1~2か月季節が早い感じです。
沿道に袋がかぶせられた作物を見かけました。
ビワでしょうか。
この地区の基幹産業ともいえるほど、多くの畑に植えられています。
しばらくで、吉良川の集落に到着しました。
ここには30年ほど前のツーリングで立ち寄った記憶があります。
なかなかの景観。
国の「重要伝統的建造物群保存地区」、いわゆる伝建(でんけん)地区です。
指定は平成9年といいますから、前回訪れた時にはまだ指定前。
アナログだった時代のため、写真は手元に残っていません。
過疎化と戦う地区ですから、これからの展開をどうされるのか、興味があります。
まずは、電柱、電線の地中化は必須ですね。
それとも台風や潮風の関係で難しいことでもあるのでしょうか。
かわった石垣。
他で観たことがありません。
こちらは地区から外れた集落の横道。
伝建地区は、いわば景観の保存を国から約束された地区です。
でも、この写真のような、その地区にしかない失われゆく風景も多々あります。
地元の方がおっしゃる「ただの薄汚いさびれた路地の風景」ではありません。
潮風にさらされた高知県東部の漁村の「今の風景」を、ちょっと残したい。
そう思ったまでです。
ふらっとやってきた部外者は、そんなことを考えながら、歩いています。
つづく。