Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

おへんろ通算14日目 金剛頂寺さん~吉良川地区

令和4年(2022年)2月11日のことです。

 

岬の高台に建つ金剛頂寺さんをあとに、歩を進めます。

車道からはずれて、いい感じの道へ。

 

車が来る心配もありません。

冬は草も茂っていませんし、蛇の心配もありません。

足元にはたまに柑橘類(なんという種類かは知りません)が、転がっています。

 

耕作前の田んぼ。

畔に咲く水仙

なんだかうららか。

 

一気に高度を下げて、国道55号線に復帰しました。

 

でも、景色が最高!

とてもよく晴れている日で、はるか足摺岬までが見渡せます。

あそこまで歩くのかぁ、と感慨。

 

ほどなく道の駅に併設されている「鯨の郷」に到着。

ここで早めのお昼です。

 

店内からの風景もこんな感じ。

 

クジラフライ定食をいただきました。

うま~。

 

のんびりと旧道を歩きます。

せっかく歩いているのだから、早春を満喫。

はやくもテントウムシを見かけました。

京都と比べると1~2か月季節が早い感じです。

 

沿道に袋がかぶせられた作物を見かけました。

ビワでしょうか。

この地区の基幹産業ともいえるほど、多くの畑に植えられています。

 

しばらくで、吉良川の集落に到着しました。

 

ここには30年ほど前のツーリングで立ち寄った記憶があります。

 

なかなかの景観。

国の「重要伝統的建造物群保存地区」、いわゆる伝建(でんけん)地区です。

指定は平成9年といいますから、前回訪れた時にはまだ指定前。

アナログだった時代のため、写真は手元に残っていません。

過疎化と戦う地区ですから、これからの展開をどうされるのか、興味があります。

 

まずは、電柱、電線の地中化は必須ですね。

それとも台風や潮風の関係で難しいことでもあるのでしょうか。

 

かわった石垣。

他で観たことがありません。

 

こちらは地区から外れた集落の横道。

伝建地区は、いわば景観の保存を国から約束された地区です。

でも、この写真のような、その地区にしかない失われゆく風景も多々あります。

地元の方がおっしゃる「ただの薄汚いさびれた路地の風景」ではありません。

潮風にさらされた高知県東部の漁村の「今の風景」を、ちょっと残したい。

そう思ったまでです。

ふらっとやってきた部外者は、そんなことを考えながら、歩いています。

 

つづく。