令和3年(2021年)11月12日、ロッジおざきをあとにしました。
ロッジおざきさんは、お接待で次の宿まで荷物を運んでくださいました。
これは、とても助かりました。
身軽になって、いよいよ室戸岬を目指して歩を進めます。
見えている岬の岩は、「夫婦岩」。
しめ縄が飾られていました。
たまに、集落もあります。
太平洋の荒波と過疎化の波にさらされています。
むろと廃校水族館。
トイレをお借りしました。
捕鯨船のパーツも駐車場に展示されています。
いよいよ室戸っぽい!
でもまたこんな道が延々と・・・
さらに延々と・・・続きます。
この日のゴールは津照寺さん門前の太田旅館さん。
電話をしたとき、前日の宿を聞かれ、ロッジおざきさんであることを伝えると、3時ごろには着くとのことでした。
それぐらいの距離感なのですね。
でも、この道路は苦行。
お昼ご飯をロッジおざきさんで相談すると、岬には観光客相手の食事処がいくつかあるから、問題ないとのお答え。
まあ、まだまだ午前なのですが。
自動販売機さえ珍しいくらいに、なにもないところばかりなので、ちょっと心配しながら歩きます。
見えてきた次の岬の山頂にはアンテナ群が!
いよいよ室戸岬が見えてきたようです。
ちょっとした町も見えています。
町の入り口にはハイビスカス。
なんとも南国な雰囲気。
この地区の家屋は強固な擁壁に守られています。
この擁壁に取り付けられた鉄扉の向こう側には、普通の家屋がたたずんでいます。
南国の陽光、広がる太平洋の光景をすべて遮断する壁。
そうまでして台風などの厳しい自然に立ち向かってきたのでしょうね。
室戸岬の碑。
いよいよたどり着きました。
はるか向こうに連なっている岬々をずっと歩いてきたのですね。
道路は数百m先で右に弧を描いています。
あそこが岬の先、本当の岬。
海は潮が強く当たっているのでしょう。
素晴らしい潮目が出ています。
中に入ると、たしかに空と海が視界を分かちます。
1200年前はもっと海面が高かったとか。
今は、空と海の間に道路が横切っています。
ここまでアスファルトの道路を延々と歩いてきましたが、道がないゴロタ浜や磯場をここまで歩くということは、どういうことだったのでしょう。
ぼくが歩いてきた「道」は、天国のようなものです。
御厨人窟の横の雑草は、サボテンでした。
帰化植物。
外来種ですね。
雑草にとまる昆虫も見たことのないような種です、おそらく。
普段の生活で、道端の昆虫に目をやること自体が少ないのかもしれません。
それにしてもケバいカメムシ(?)です。
岬の上にある最御崎寺さんを目指して、国道から離れます。
ここには東京大学地震研究所室戸地殻変動観測所というものがありました。
ディープな世界!
忠霊塔という大きな碑を回り込み、山に入ります。
見たことのない植生です。
大きな葉に、大きな蝶がとまっていました。
どうも、アサギマダラのようです。
ああ、大きな荷物を運んでくださっているロッジおざきさん、ありがとうございます。
久々の山道を登り・・・
ついに最御崎寺さんに到着しました。
なんだかちょっと感激。
今回は天気にも恵まれています。
感謝。
つづく