甘い香りがどこからか。
びわがなっています。
大和川を渡ると、やはり治水と利水の戦いが見て取れます。
今はもう使われなくなった樋門。
いつの頃の設備なんでしょう。
川沿いで、よく氾濫を起こす。
河川の付け替えもした。
というわけで、もとの道筋はしばらく判然としないことになるのです。
明らかに東高野街道と確認できるのはこの辺りから。
横には前方後円墳があります。
太古の昔から、ヒトの生活の痕跡が崩れずに残ってきたということですね。
突然ですが、前方後円墳ってご存知ですか?
お住いの地域によっては、「知ってるけど、見たことないよ」というかたもいらっしゃるのでは?
ところがどうです。
詳しい地図で見る
この前方後円墳のオンパレード。
けっこうあちらこちら、好き勝手な方向を向いているんですね。
東高野街道は、古くからヒトが行き来していた往来。
ですから過去記事を見れば、お墓や西南戦争の墓碑、「塚」を含む地名、古墳など。
ヒトが生きるという事は、死ぬということでもある、といまさらながらに感心したりするわけです。
ところで、この「前方後円墳」。
一体何の形なんでしょうね。
まさか鍵穴を模してるのでもありませんでしょうから。
円墳はわかります。
だって土を盛れば、円墳ですから。
方墳だって、現在のお墓を見れば、よく分かる形。
材質はともかく、南米の遺跡などにも見られそうですよね。
それを組み合わせた、と。
どうして組み合わせたのかな。
そのセンスに脱帽、であります。
地上から見ると
こんもりとした山。
後円部分ですね。
こちらの陵墓も、
お堀の向こうに、こんもりとお山。
こちらは、前方部分。
都会の緩衝帯になっていますね。
道すがら、なんだかおしゃれだったので撮りました。
とあるおたくの車止め。
こちらもおしゃれな塀。
無機質になりがちな壁面を、小さな緑で飾っていらっしゃいます。
街道筋には、古くからの祠も。
さて、こちらが道明寺さん。
なかなか雰囲気の良いお寺です。
境内はこんなにきれいに手入れされています。
「立入禁止」と書くよりも、スマート。
とても足を踏み入れられる雰囲気ではありません。
ところどころ、小石を並べて字が描かれています。
昔は塔もあったのでしょうか。
歴史ファン中高年様のご一行。
国宝も擁するお寺です。
街道を進むと、かわいい犬がいました。
「かみます」って・・・。
つづく。