Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「闇金ウシジマくん」を観ました

■劇場

 イベントサークルを主催する純は、金策に走る日々。
 資金調達に行き詰まった彼は、丑嶋をハメようとするが。

 なかなかいいですねぇ。
 若いです。
 エネルギーと欲望にあふれています。

 テレビシリーズの映画版という作りですが、一線はクリアしています。
 映画として、面白い。
 メインキャストはテレビシリーズと同じ。
 でもテレビシリーズよりも、原作の雰囲気に近いと思います。
 ちゃらけたテロップも出ません。

 テレビは深夜枠の30分もので、挑戦的だけどちょっと物足りなかった感じも。
 映画はそこを払拭。
 かなり濃密な感じで作り込まれています

 R15で作ったのは正解でしょう。
 でもせっかくだから、もっと暴力シーンを凄惨にしたり、児童虐待シーンや猥雑なセックスシーンを挿入すれば、きらびやかにみえる表と荒んだ生活の表裏一体感が出て、構成が締まるような気がします。

 ところで、大島優子が中途半端です。
 あの境遇ならもっと堕ちるだろうし。
 ポスト池脇千鶴を狙ったかのような役作り。
 でも、比較的健全な彼女には危うさが足りません。

 テレビシリーズから思っていたことですが、山田孝之は品良すぎなんですよね。
 カッチョイイし、ハマっているんですけど、何より小柄なのが難点。
 とても金属バットで人の頭をフルスイングするようには見えません。
 作中でも、殺陣もほとんどないことから、自分は手を下さないで、子分が汚れ仕事をしているように見えてしまうのが残念なところ。
 丑嶋は、もっと残忍で、危ない大男だと思うのですけど。

 夏の公開から、昨日までのロングラン上映。
 評判もそこそこよかったのでしょう。
 次回作や、次期テレビシリーズも期待したいところです。