Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「アイアンマン」を観ました

■劇場(字幕)

 兵器製造会社の代表者トニー・スタークは、天才的科学者。
 アフガンの新兵器のお披露目の会場から、彼は謎のテロ組織に拉致された。
 アジトから脱出すべく秘密裏に新兵器を開発するのだが・・・。

 文句なく面白い作品です。
 スピード感もバッチリ。
 高めのテンションもいい感じです。
 それにしても、今年は面白い映画の当たり年ですね。
 ハイテンションな娯楽作品に事欠きません。

 原作は古いコミックです。
 もちろん今のスピードの映画に置き換えると、ムリがないわけではありません。
 加速度や温度など、ツッコミどころはもちろん、たくさんあります。
 実験開発シーンではマジなキャラが、コミカルな動き。
 これでは、文字通り身がもたないと思います。
 でも、それをいうのはヤボってもんです。
 素直に楽しみましょうね。

 荒唐無稽なストーリーを現代に展開するには、それなりにした準備が必要です。
 それが、武器商人の倫理的苦悩で描かれます。
 でも、武器商人が実践の現場を見て悩むとは思えないのですが・・・。
 ましてや、アイアンマンになって、バタバタ敵を殺すのは兵器以外の何でもありません。
 とても兵器の倫理について悩む人の行動とは思えないところが、ちょっと・・・。
 って、たぶんアメリカ的にはOKなのでしょうね。
 正義の名のもとに、悪いヤツをぶっ飛ばす。
 彼らの目にはクールなヒーローなのでしょう。
 もっとハチャメチャなマッドサイエンティストでもいいのかもしれませんよね。

 スーツの動きが、とても自然です。
 次回作はバーホーベンに監督してもらうか。
 あるいは新シリーズで「ロボコップ」を作るか。
 そんなことを観ているあいだにふと思いました。

 そして、そのスーツの装着シーンが、とてもカッチョいいんです。
 着るだけで大変そうです。
 ちょっと「スタートレック」のボーグクイーンの登場シーンを思い起こさせますが・・・。
 着ちゃうと、とてもトイレには行けそうにありませんし、水虫の人には向かない装備ないです。
 試作のたびに、だんだんとデザインが新しくなるのも、楽しいです。

 ストーリーの途中、人間の勘について言及するシーンがありました。
 これですっかり、無人対有人のスーツ同士の戦いになるのかと。
 でも、違いました。
 もっと血も涙もない、感情のこもらない殺戮を止めにはいるのでもいいのかも。
 結局人間対人間を描いています。

 音作りはよかったのですが、ちょっと音楽に恵まれなかったかな。
 エンドロールの音がなぜかカスカスです。
 オープニングの音楽が良かっただけにトーンダウンした感じが否めません。

 次回作が楽しみです。
 「インクレディブル・ハルク」を、この作品の次に観るべきだと、ある方からいわれました。
 どうしてでしょう?

 かなりの傑作。
 大オススメ!