Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「キッチンぶたぶた」矢崎存美(光文社文庫)

 病弱な高校3年制の由良。
 入退院を繰り返す彼女は、病院を抜け出し、ある洋食店に迷いこむのだが。

 ぶたぶたさんシリーズの作品です。
 山崎さんは、心優しい中年男性。
 ただし見た目はブタのぬいぐるみ。
 もちろん全編ファンタジー
 ハートウォーミングストーリー。
 とはいっても、ファンタジーなのは山崎さんだけ。
 その他は至極当然の世界観なのです。

 なぜ山崎さんがぶたなのか。
 そんなことはお構いなし。
 本作では、住宅街の中にあるおしゃれな洋食店のマスターシェフです。

 「飛べないブタは・・・」
 なんていうセリフがありましたが、彼は飛べないブタです。

 ああ、こんな作品が連綿と読まれる日本。
 シアワセで、平和なのです。

 もともとジュニア小説っぽいのですが、そこもいいところ。
 小学校5年生になった娘が、とうとうぼくの本棚の本を読み始めました。
 親子で楽しめます。