Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「ぶたぶたカフェ」矢崎存美(光文社文庫)

 ずっと優等生として過ごしてきた泰隆は、ストレスから不眠症にかかり、仕事をやめてしまう。
 バーでアルバイトをして、生計を立てることにしたが、昼はカフェとして営業している店だった。

 「ぶたぶた」シリーズです。
 娘にせがまれて購入しましたが、小学生向きではありませんでした。
 彼女は早々に脱落。

 というのも、なんだかテーマが重いんですよね。
 本当の自分とは。
 優等生の仮面。
 両親の離婚に、母の新しい伴侶。

 淡々と進む日常に垣間見える迷いや出会い。
 優しい人たち。
 悪者は出て来ません。

 ジェントルな山崎さんは健在です。
 でも、もしかして豚のぬいぐるみじゃなくてもいいのかも。
 普通のジェントルなカフェのマスターでも、お話が成り立ってしまうような気がします。

 う~ん。
 ちょっとロマンスもあり。
 いわゆる癒し系の作品ですね。