Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「アホリックス」を観ました

■DVD(字幕)

 真実を見せてくれる、救世主とは誰か。
 不可能を可能にする「アホリックス」をめぐって争奪が始まる。

 無駄な時間の過ごし方、というのがあってもいいと思います。
 別に、将来何かの役に立つとか、自分のためになるとか。
 そんな有意義な時間以外の過ごし方、というのもアリ、ですよね。

 ムダに時間と、ムダにお金と、ムダに技術がつぎ込まれている。
 そんな映画がこれ。

 もちろんあの「マトリックス」のパロディ映画です。
 下世話な宴席できたシナリオに、たまたまスポンサーが付いた。
 そして、場当たり的な撮影が進んで、こんな映画ができました。
 おそらくは、そんな感じでしょう。
 撮影現場はとても楽しかったことと思います。

 DVDを家庭で観るとき、吹き替えで観るか、字幕で観るかはとても重要なことです。
 かなり迷います。
 コメディ映画を観るときにはとくにそうです。
 英語のセリフ回しがおもしろいのに、字幕がてんでダメ!
 そうかと思えば、吹き替えの台本がすごく凝っていて面白い。
 そんなことがあるからです。
 この映画、台本までムダにこねくり回されていて、ちょっといただけません。
 オープニング前のザ・たっちの前ふりで、完全に嫌気がさして、字幕を選択しました。
 劇場は未公開でも納得ですが、なぜ吹き替えを作ってまで日本国内でDVD化をしたのでしょう。

 さて、この手の映画、おそらくそんなに多くの予算がつぎ込めるわけがありません。
 「マトリックス」が1999年の製作。
 そしてこの「アホリックス」は、2005年。
 この6年間の技術の進歩には、とても驚かされます。
 こんな映画(失礼!)に、あんな映像を持ち込めるようになったのですから。

 しかし、この映画に関しては、「ムダ」とか「こんな」とかは、讃辞でしかありません。
 それほどまでに、世間に背を向けた映画です。
 くだらないことを、くだらなくやる。
 こんな映画があってもいいと思います。

 ぼくはもう観ませんが。
 もちろん、もともと二回観るような作品ではありません。