東高野街道 第11回 慈尊院~展望台
180町石から慈尊院の境内を振り返ると、この程度見下ろすことになります。
先に進みましょう。
すぐに鳥居の主、丹生官省符神社です。
境内の右手に町石道が続きます。
まだ道路は舗装されています。
卒塔婆を見ればわかるように、けっこうな勾配です。
ほどなく、山道となります。
見上げる場所に、町石の卒塔婆。
反対側の柵にはこんな張り紙が。
「クマ出没注意」
どう注意しろと・・・。
注意していても、出会ったら諦めようということでしょうか。
なにか音を出していると、クマは寄ってこないといいます。
歌でも歌いましょうか。
思い浮かぶのはもちろんあの歌。
ある~ひ~、もりのなっか~♪
妙なおっさん二人組です。
町石。
路傍には野墓が点在します。
ここで行き倒れた先達のものでしょうか。
町石。
柿畑の町石。
斜面は一面柿畑なんですね。
立派な道が見えてきました。
まるで高速道路のようです。
その道路を横切ります。
立派な道路ですが、何も走っていません。
いわゆる、広域農道。
つまり、法律上、道路じゃないんです。
じゃあ、何だというのですか!
農業施設。
ふぅ・・・。
広域農道との交差点にも町石が建てられています。
竹林の町石。
町石。
町石。
町石・・・。
やめておけといわれておりましたが、町石の写真を並べてみました。
ご覧のとおり、いきなり結構な勾配で登ります。
視界がひらけて、展望台があります。
九度山、橋本方面を望むとこんなかんじです。
紀の川を擁する大パノラマ。
慈尊院とこの展望台は水平直線距離で1kmも離れていません。
ところが慈尊院門前の標高は76m(GPS高度)。
この展望台の標高は、284mを指しています。
210mも一気に登ってきたことになります。
先ほどの広域農道も足元のはるか下の方。
あと165町。
軌跡入りの地図はこちら。(Google Map)