Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「海の底」有川浩(角川文庫)

 基地でのさくらまつりの開催中、海中から謎の巨大甲殻類が多数上陸。
 逃げ惑う子どもたちは、自衛隊員の機転で、潜水艦に籠城したのだったが。

 この方の作品、面白いですね。
 なんというか、リアル。
 映像が思い浮かぶような、展開です。

 各パートが絡み合うことなく、淡々と自分たちの領域で仕事を進めます。
 そうですよね。
 実際なら、そうなんです。
 籠城した中に、総理大臣の孫が紛れ込んでいたりはしないのです。
 やすやすと軍事機密をクラックできるような子どもも紛れたりはしないのです。
 そして、甲殻類にありもしないような弱点もないのです。

 なんでも、スタッフでロールプレイング手法で描き上げたのだとか。
 おみごと。

 潜水艦の子どもたち、キャラがいきいきしています。
 とくに森生望ちゃん。
 萌え萌えです。
 で、この後日談が・・・ああ、こうつながるわけですね。
 う~ん、いい感じ!

 映画化しないかな。
 アニメですね。

 文庫には前日譚も収録されていますよ。
 オススメ!