Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「デイブレイカー」を観ました

■劇場(字幕)

 2019年、人類のほとんどは「感染」し、ヴァンパイアと化していた。
 ヴァンパイアは、人血を飲まないと理性を失ったサブサイダーへと変貌を遂げてしまう。
 ヴァンパイアがが支配する世界において、人類は食糧として養殖されているのだが、絶滅の危機が迫っていた。

 ヴァンパイアもので、さらにゾンビものです。
 というわけで、血がどば~~~~!
 首がスパッと切り落とされて・・・。
 手が引きちぎられます。
 あ~~~。
 音も映像も、冒頭から脅しまくりです。

 設定がいいですねぇ。
 ほとんどの人間がヴァンパイアに。
 心臓に杭を打ち立てるか、太陽の光に当たると死んでしまう・・・。
 基本的な不老不死と引き換えに人血を飲まないと、正気を保てません。
 人血は製薬会社が供給しており、人血を購入できず正気を保てないと、サブサイダーへ。
 この社会システムとサブサイダーの存在が面白い。

 世界的な血液不足。
 血液価格の上昇。
 製薬会社の代用品の開発競争。
 逃げ惑うだけの人間たち。
 一見スマートなヴァンパイア社会も、経済の疲弊を見せています。
 病気や死と無縁になったヴァンパイアたちは、みんなタバコをプカプカ。
 雑踏でも、ビル内でも、地下鉄でも吸い放題。

 この映画を見て思いました。
 なぜいまだに人工血液ってできないのでしょうね。
 献血のための費用に対して、どれほどの額が研究に回されているのでしょう。
 ネズミに人間の耳が生やせるのですから、素人目には血液ぐらい作れそうなものなんですが。
 それとも血液ビジネスにまつわる巨額のカネが、開発を阻止しているのでしょうか。
 って、悪い映画の観過ぎ?

 ゾンビものにしては、後味や解決法も明確で。
 まあ、面白かったです。