Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「レポゼッション・メン」を観ました

■劇場(字幕)

 人工臓器に頼って人類が生きている近未来。
 高額な人工臓器の支払いが滞ると、レポゼッション・メン(回収人)が臓器を回収していた。
 レミーは凄腕のレポゼッション・メンなのだが、回収任務中の事故で人工心臓を移植することに・・・。

 「きっつい冗談」のような映画です。
 なんといいますか、オトナのためのブラックユーモア。
 ある意味、もしかするとコメディ映画なのかも。
 でも、けっこうぐちょぐちょ。
 臓器を手づかみで取り出しますし、乱闘シーンは血が飛び散ります。

 近未来を描いた映画って大好きです。
 なんだか夢がありますよね。
 でも、最近の近未来SFって、どれもこれも夢がないというか。
 「ブレードランナー」の呪縛といいますか。

 国家というものが一度破綻したという設定。
 メガロポリスの描写も出てはきますが、あまりストーリーに関係ありません。
 どちらかというと、廃墟と化した下町がメイン。
 貧富の差が激しいということでしょうか。

 作中、「一括払いの客では儲けが少ない。ローンを組ませないと」なんていう言葉が。
 でも、徒党を組むほどの滞納者の群れ。
 つまりは不良債権ですよね。
 ぼくが経営陣なら、ローン会社を臓器会社から分離するかなぁ。
 それとも保険会社と組んで特約商品を設定するか・・・「病前特約 ぞうきくん」とか。

 賛否両論のようですが、なかなか面白かったです。
 ちょっと法哲学なんかに走るのかと思えば、お気楽なラスト。
 後味の悪さ。
 ぼくは好きです。
 「アイランド」がよかったかた、ぜひ観てください。
 DVDが発売されるときには別エンディングも入っていそうです。
 エンドロール後があるかと思ったけど、メッセージだけでした。

 そうそう、出口でデート中の20代の女性が泣いていました。
 カレシがなぐさめて・・・。
 デートで観にいくときには、カノジョに耐性があるかどうか要チェックです。
 人間性を疑われないように、伏線が必要な場合も。

 オトナのおとぎ話です。
 音楽もいい感じ。
「Cry Me A River」奏りたくなりました。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id336631/