Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「ドラゴンボール エヴォリューション」を観ました

■劇場(字幕)

 ピッコロ大魔王の封印が解き放たれ、地球に危機が迫っていた。
 悟空たちは魔王をふたたび封印すべく立ち上がる。

 良くも悪くも、公開前から、というよりも撮影前からこれほど話題になった映画はありません。
 なんにせよ、それほどまでに期待と不安が高かった作品なのです。
 というわけで、佳作にせよ駄作にせよ、自分の目で確かめる必要があります。
 ちなみにぼくは、アニメはほぼ毎週欠かさず観ていたヒトです。

 ただのカンフー映画だとか、消化不良だとか、これだけ?とか。
 世界観だとか。
 原作者もおっしゃっていたとおり「こういう解釈もあり」というか・・・。
 そういえば、企画からクランクアップまでが妙に短かったんですよね。

 原作の世界観を持ち込もうとすると、当然、枠が足りません。
 そこで新しい解釈を持ち込むのですが、これが中途半端。
 別に原作からかけ離れた、映画として面白い作品も、世の中にはあります。
 単にひとつの作品としてみるのなら、完全に前半は、丸ごと不要。
 さらに、ヤムチャやブルマも不要でしょう。
 でも、それでは完全に「ドラゴンボール」からはかけ離れますね。
 そうなんです。
 別に「ドラゴンボール」でなくてもよかったのでは?
 これが結論。

 なによりもう少し戦いをうまく描いて欲しかった・・・。
 あれなら「マトリックス」シリーズの方がよほど「ドラゴンボール」です。

 ただ、監督や脚本家は、一通り原作には目を通しているようです。
 取捨選択の苦渋や、多少の愛は感じられました。
 でも、字幕屋さん、原作を読んでないんでしょうね。
 日本語としても、かなりおかしなところが何度もあります。
 愛が感じられない字幕は失格です。

 さてチチ役のジェイミー・チャン、カワイイのですが25歳!
 高校生役はサバ読みすぎ。
 チョウ・ユンファは頭を剃ってひげつけて、サングラスをかけるくらいはして欲しいところです。

 エンディングのヒステリックもといパワフルな歌声が聞こえてきても、席を立ってはイケマセン。
 奴らはまだヤル気です。
 ぼくとしては、クリリンを追加して、子ども対RR軍時代から作り直して欲しいところです。
 題名は「ドラゴンボール ビギンズ」。
 監督はロバート・ロドリゲスか、ウォシャウスキー兄弟で。
 最後にひとこと「え!車輪かよ!」