Magoの旅と音楽と

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「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」を観ました

■劇場(字幕)

 父の死を目の当たりにした少年ローガンは、仇敵を前に特殊な能力を発動させる。
 兄とともにローガンは逃亡生活を始めるが、遠大なまで戦闘に耽る生活が待っていた。

 「X-メン」シリーズの最新作です。
 「X-MEN ZERO」の名が示すとおり、時代は前作よりもさかのぼります。
 というか、はるかな昔から、始まるんですね。
 血族とか、因縁とか、そういう展開を見せるのかと思えばそうでもなく。
 オープニングからダークでカッチョいいです。

 この、物語さかのぼり手法。
 リメイクでもなく、マニアも納得させられて、さらに新たな客も呼び込める。
 いい手法なんだと思いますが、スタンス自体はちょっと食傷気味でしょうか。
 ところが、この手の「さかのぼり作品」はよく練られていて、外されたためしがありません。
 本作もしかり。
 とてもよくできた、面白い作品です。

 最初の映画「X-Men」が2000年の作品ということで、かれこれ10年。
 すっかり定着したシリーズものになりました。
 目が肥えてきた、シリーズの観客を納得させるために、作品はダークでリアルなファンタジーに。
 全編、騙し合いや人間関係が濃厚で、しかもスピーディー。
 コミカルさや明解さは影を潜めた感じです。
 オトナが見るための作品というと、どうしてもこの方向になるようですね。
 「ダークナイト」以来、ますますこの傾向が強くなっているような気がします。
 というか「Marvel」作品を、釣られて次々に観てしまうぼく。
 はまっています。
 というか、はめられています。

 「スタートレック」のレナード・ニモイ
 ちょっとちがうけど「ターミネーター4」のアーノルド・シュワルツェネッガー
 そして本作のパトリック・スチュワート
 シリーズとつながる人物が出てくるシーンが圧巻です。

 で、次作、どうなるのでしょうか。
 どうせならR指定で作ると、もっと面白いシーンができそうです。

 とにかく、オトナが観て面白い映画です。
 劇場でご覧になることをオススメします!