写真は113系のトイレです。
そこそこ古い車両なので、和式トイレが設置されています。
そもそも列車のトイレって特殊ですよね。
一つの公衆便器を、一般に老若男女問わず利用するわけです。
実はこんな利用形態って、国内ではあまりみられませんね。
さて、列車のトイレですから当然揺れます。
進行方向とは逆に向いてしゃがみ用を足すとき、発車時はそれなりに踏ん張れます。
しかし、問題は停車時です。
減速Gが後ろ方向にかかり、こらえるのが難しい。
大きな駅に進入するときなど、構内で複雑な配線をわたることになり、ポイントのたびにさらに予想外の踏ん張りを要求されます。
キバるのとフンバるのとで大忙し。肛門も引きつります。
そんなとき、目の前に握り棒が。
あぁ、よかった。本当に君がここにいてくれてよかった。
何千人、いや何万人もの排便を支えてきたのかと思うと、頼もしくもあり、いとおしくさえ感じます。
トイレのノブにさわるのも嫌、なんていう人も、ここばかりは頼らざるを得ないでしょう。
いえ、悲しいかな、この棒に捕まりそこなった人もいたことでしょう。
かれらは排便の途中、志半ばに席を立つか、あるいは紙で拭く間もなく転げ落ちた人さえいたのかもしれません。
その様を想像すると、他人事ながら心・・・ではなくお尻が痛みます。
普通の便器よりも前後長が長いにもかかわらず、手前側にブツを発見してしまうことがあるのも、こうした事故によるものなのでしょう。
列車のトイレは洋式がいいと思います。
でも、公衆トイレで洋式は抵抗感があります。