Magoの旅と音楽と

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住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館 中編

 昨日に引き続いて、セットのフロアを。

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 暮らしといえば、切っても切り離せないのがこの小部屋。
 ちゃんと再現されています。

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 開けると、こんな感じ。
 窓のところのカゴには紙を入れたのでしょうか。
 今でも地方の農家に行けばありそうな、ごく常識的なトイレですね。
 ただ、便器が木製です。

 二十数年前に取り壊した、ぼくのおばあちゃんのうちは、今思えば典型的な京町屋でした。
 表から裏まで抜けた土間があり、その土間側からくみ取れるようになっていました。
 利用は、裏庭に面した縁側から入ります。
 でも、便器は青磁の朝鮮便器がはまっていたのを覚えています。

 木製の便器は手入れが大変だろうと思います。

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 小用もこのとおり、木製の便器です。
 10年ほどもすれば穴が開きそうですね。

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 そうそう。
 おばあちゃんのうちもこんな配置でした。

 長屋の共同便所は2室。
 うち1室は、故障中で「直し中」の貼り紙がありました。
 何人でこのトイレを利用していたのかと。
 それと、長屋の便所には窓がありません。
 全くの真っ暗闇でイタしたようです。

 解説によれば、大阪の井戸は金気(塩分)が多くて飲み水には使えない、とのことでした。
 飲み水は淀川から運んでくる水商人から購入したのだとか。
 大阪は一部の台地を除いて、砂州の上に広がる街です。
 上下水道の普及は、近代大阪の悲願だったのでしょうね。