Magoの旅と音楽と

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住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館 前編

 大阪、天神橋筋6丁目駅を降りたところすぐの「住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館」に行きました。
 以前から行きたかったスポットですが、なかなか行く機会に恵まれませんでした。
 阪急でも地下鉄でも、JRでも比較的便利なところなんですけどね。

 館名が長いですね。
 「住まいの今昔館」「大阪くらしのミュージアム」などと、勝手に呼んじゃいそうです。
 Web上にも間違って呼んでいらっしゃるサイトがいくつも見うけられます。
 「住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館」が正しい館名のようです。

 簡単に紹介すると、大阪の庶民の暮らしの変遷、しかも近代以降の変化に焦点を当てた博物館です。
 もっとざくっと紹介しますと、主に2フロアで構成されています。
 上階が江戸末期の大阪の街を再現した、セットのフロア。
 下階が明治以降の大阪の街並みを再現した、ジオラマのフロアです。

 まず、受付から長~いエスカレータで上階のさらに上に出ます。

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 セットのフロアを屋根の上から俯瞰することができます。
 まるでジオラマのようですが、実物大です。
 写真に写っている人はホンモノ。

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 甍が続く大坂の街並み。
 火の見櫓からはさぞかし遠くまで見渡せたことでしょう。

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 セットのフロアにおります。
 商家が並ぶ、目抜き通りが再現されています。
 屋根の上にはネコがいたり、地面には子犬がいたり。
 セミなんかもとまっているそうで、探してみるのも面白いかも。

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 ちょっと画面が暗いものが多いですね。
 室内もたくさん撮ったのですが、あまりお見せできるようなものは多くありません。
 江戸時代、やはり、室内は相当暗かったのでしょう。

 というのも、この施設、めまぐるしく昼夜が入れ替わります。
 サウンドスケープにも配慮がなされており、朝にはニワトリが鳴いたりします。
 夏の日なのか、セミが鳴いたり、突然の夕立があったり。
 水は降ってこないのですが、突然暗くなり、雷鳴がとどろきます。
 なぜかみんなあわてて建物の中へ避難します。

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 各建物のなかは、基本的に出入り自由です。
 お風呂やさんでは、映像の展示もあります。
 脱衣場で、上映が始まるのをゆっくり待ちましょう。
 ちなみにどうやら混浴です。

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 ひょっこり町人が顔を出しそうな路地。

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 建物は大商いの大店から、向こう三軒ぼろ長屋まで。
 大店には蔵も、お稲荷さんも。

 薬屋の結界のなかに腰をおろすと、声が聞こえてきそうな気がします。
 「こんにちはぁ。こんにちはぁ。」
 「おぅ、おまはんか。ようきなはった。まあ、おあがり。」

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 会所ではまさに宴会が始まろうとしています。

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 大通りでは南京玉すだれが始まりました。
 演じるのはアニメータさんでしょうか。
 衣装にもちょっと気を遣っていただけると、なお楽しめると思います。

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 裏長屋の板塀です。
 古材を移築してきたのでしょうか。
 下が腐ってぼろくなっている様子が再現されています。
 軒の下には雨が穿った穴まで。
 細かいところまで作り込まれているのは感心します。

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 商家の縁先で休憩。
 ゆっくりお茶でもほしいところかな。

 この施設、賛否両論あるようです。
 面白くなかったという人も。
 でも、ぼくはこういう展示は思い切りツボ!
 セットのなかを歩き回り、写真を撮りまくりました。
 2時間ほどこのフロアにいたでしょうか。

 寄席などのイベントもあるようです。
 イベントを狙って足を運ぶのもいいかもしれません。

 米朝さんの解説が聴ける機械を100円で借りられます。
 思ったように解説が入らなかったりしますが、これは必携です。
 ゼヒ借りることをオススメします。

 キッズプラザのように、子どもたちが丁稚のかっこうをできるとか。
 そういう参加型の仕組みがあると、なおいいでしょうね。

 中編へつづく。