Magoの旅と音楽と

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「神去なあなあ日常」三浦しをん(徳間文庫)

 高校を出たらフリーターをしようと思っていた。
 しかし、卒業式が終わったとたん、担任から就職が決まったと告げられた。
 送り込まれた先は三重県の山間地。

 何も知らないズブの素人が、三重県の山間地に送り込まれて、林業に携わるというお話です。
 内容は題名に反して、なんだか素晴らしいスピード感。
 ゆるやかなはずの田舎生活は、実は波瀾万丈。
 日々生きていくためには、都会っ子には厳しく刺激的。

 林業の仕組みって、よくわかりませんよね。
 本書でも、日常の作業のようすは描かれますが、産業としての仕組みがよくわかりません。
 作中で産出される木材は、ブランド化されており、高値で取引されているようです。
 みんながみんなこうではありますまい。

 旧美杉村が舞台だとか噂されていますね。
 そのあたりで映画も撮影されたようです。
 ぼくは大学生の頃、同じく三重県林業集落、旧飯南町の粥見で半月ほど過ごしたことがあります。
 林業に携わったわけではありませんが。
 まったりとした濃厚な時間でした。
 おばあちゃんたちに囲まれて、穏やかな日常。
 今も大切な思い出になっています。

 映画もされるそうで、楽しみです。
 観に行こうかな。