Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

東高野街道 第9回 御幸辻~紀の川東家渡場

国道の御幸辻交差点から、旧街道に戻ります。
ちょっとうららかな昼下がり。
ゆったりと街道を歩きます。

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みかん100円!
大きなみかんが5つはいって100円です。
しかもあと2つでした。
すぐに購入しました。
ずっしりと重たいみかんは、いいみかんだといいます。
重い・・・。

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街道が、国道をわたって、東側に移ります。
だんだんと街場の雰囲気になってきました。

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そう思うのもつかの間。
小原田南交差点近辺で、国道も街道も、河川も鉄道も集中しています。
左右から山肌が迫り、狭窄部を形成しているのです。
上空の大きな道路は国道24号線のバイパス。
ランプで登っているのが国道371号線のバイパスです。
つまり、最新の大和街道高野街道の交差点です。

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その手前に、旧道がありましたから、こちらへ。
「通行止」の看板が出ていますが、ガードマンのおじさんに聞くと、徒歩は大丈夫とのこと。

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地面をゆく街道と、上空を走る街道の子孫たち。

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しかし!
のんびり歩くのも、またつかの間。
狭窄部により、街道はこんな道に。

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そして、国道371号線の旧道に抜けました。
振り返ると、家々のはるか上空を国道24号線が通っています。

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並行する橋本川も渓谷の様相です。

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ほどなくJRの下をくぐりますが、ここでちょっと街道をそれて引き返します。

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こちらも古い街道と思われる道沿いに、お不動様が祀られています。
不動明王地蔵尊
お不動様とお地蔵様がごっちゃになった像が祀られているのではありません。
お不動様とお地蔵様が、それぞれ祀られています。

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立派な不動堂。
なぜ「不動明王地蔵尊」かの説明看板がありました。

 二百年程前、当地出身の観蓮という僧侶が四国を遍路中買い取った不動明王を当地に送りましたが、どういう訳か地蔵尊も共に送られてきたそうです。不動明王地蔵尊が一緒に祀られているお堂です。

いや、どういうわけかって・・・。
単なる間違いじゃないのかな。
今なら、横領・・・。
いえ、通信設備もなくのどかだったであろう時代、一緒にいらっしゃったお地蔵様も、またご縁。

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境内には、なにやらほこも飾られています。

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街道に戻り、JRの線路をくぐると、駅に向かう道路と分かれます。
街道は直進です。

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古い町並みが続きます。
ちょっと横道にそれると、こんな風景。
昭和の時代までは、ずいぶん栄えたのでしょうね。

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街道に戻ると、道標と出会いました。
この道標が重要です。
大和街道高野街道の交差点を示しているものなのですね。
「西」が正面になっており、「右 かうや」「左 京 大坂」とあります。
「北」は、「左 い勢???」「右 わか山???」。
「南」は「南無大師遍照金剛」でしょうか。
写真左の細い方の道を行きます。

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その辻に、こんな石が立っています。
何か字が掘られているような、ただの石のような・・・。

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街道沿いにあった、製粉屋さん。
珍しい・・・。
昔はメジャーなお商売だったのでしょうか。

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国道24号線の旧道との交差点です。
けっこうな車の量です。
しかたがないので、信号のあるところまで迂回しました。

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道路を渡ると急に視界がひらけます。
紀の川東家渡場大常夜灯籠です。
説明看板には、橋本の由来や往時の賑やかな様子が描かれています。

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お向かいには、「歯痛地蔵尊」、「南無大師遍照金剛」の碑、皇太子殿下の植樹記念碑。
半跏思惟像を、その姿から仏具鋳造業界では歯痛仏といいます。
でも、こちらのお地蔵様は普通のお地蔵様です。
歯の治療にご利益があるのでしょう。

今回、街道はここまで。
でも、つづく。