Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」を観ました

■DVD(字幕)
 中国語の翻訳者ガイアは、高額報酬の機密案件の依頼を受ける。
 通訳をする相手は王(ワン)と名乗る宇宙人だった。

 すごいです!
 とても面白い作品です。
 ほとんど密室劇ですが、いい緊迫感です。

 そして、イタリア映画です。
 ここがミソ。
 イタリア語と中国語を通訳できる人は、おそらく少ないのでしょう。
 そして、イタリア人は、ほとんど中国という国がどんな国なのかさえわからない。
 その言語を話す、ミステリアスな異星人という設定。
 異星人は、中国語は最も話されている言語だからと、中国語を選択した理由を説明します。

 なるほど。
 じゃあ、なぜ異星人は北京に降り立たないのかという謎は残るのですが。
 まあ、それでは話が進みません。
 また、北京に降り立ったなら、おそらくこのお話は、全く成立しません。
 拷問の限りを尽くし、早々に解剖してしまうでしょうから。
 いえ、おそらく偏見ではありますまい。

 さて、異文化交流や相互理解の難しさを感じさせます。
 いろいろな映画でファーストコンタクトは描かれていますが、これは衝撃。
 まさにヨーロッパ映画で、ハリウッドではこうは行きません。
 ハリウッド作品なら、この映画のエンディングがオープニングとなることでしょう。

 ふざけた邦題がついていますが、いわゆるコメディ映画ではありません。
 全体はブラックユーモアや皮肉なのかもしれませんが。

 トレッキーは必見です。
 オススメ!


 日本版の予告編のデキがよくありません。
 作品を蹂躙していますから、ご注意を。