Magoの旅と音楽と

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東高野街道 第7回 富田林~近鉄滝谷不動駅

富田林の寺内町を出ると、比較的のんびりした風景が続きます。
台地の辺縁を歩く感じで、街道が続いています。

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道路の左手は一段下がって農地が広がります。
たまに街道の左手にあるお家は、高い石垣を築かれています。

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農地の向こうには、金剛山
頂には雪が積もっていました。

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街道よりも右手の少し高いところには、昔ながらの集落も点在します。
街道からそれる横道がいい感じ。
少し入ってみましょう。

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車の入れない幅の道路に面するお屋敷。

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静かないい景観が広がっていました。

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近鉄川西駅のところで、国道170号線旧道と近鉄線を渡ります。
角地にあるおたくは、どうやらトタンカバーの茅葺屋根。
残念ながら空き家となり、朽ち始めています。

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写真中央の道が街道です。
地形に沿ったコースを歩きます。

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突如ぶち当たる、大きな切通し。
国道309号線です。
岡を切り崩して、まっすぐ平らに、直進しています。
地形に逆らいまくりの、現代の道。
写真に写っている陸橋を高野街道は進みます。

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街道を行くと、道中にはお地蔵様。
おとなりの墓石のような碑は、大峰講の満願記念碑です。
33回のお参りをお祝いしているようです。

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台地の水争いは、それはそれは大変だったのでしょう。
複雑な分水施設の水路。
あの取水口の幅や水路の幅。
人々の歴史の証人です。
立て札にいわく
下流の皆さんが水不足で困っています。
水入れが済みましたら、速やかに水門を閉じてくださいますようご協力お願い申し上げます。
荒前水利組合」
う~ん、現代でも水争いの禍根が残っているようです。

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こちらも大峰山の満願記念碑。
横に設置されている説明板によれば、
「万延元年(1860年)八月に塔本嘉兵衛により建立された大峰山三十三度満願碑」
ということです。
33回お参りすることに何か意味があるようですね。
1回でも大変なところだったでしょうに。

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楽しく歩いて行くと、滝谷不動駅につきました。
お寺までは遠いので、今回はパス。
近くに大学があるので、女子大生の集団がわらわら歩く、意外なまでに若い街です。
古い街道と歴史的な景観を残す集落に、女子大生集団。
ローカルな駅なのですが、立て看板には「路上ライブ禁止」と書かれています。
不思議な空間。

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お不動さんにお参りするための門前町として発達したのでしょう。
駅の広場には宿を紹介するこんなアーチが現存しています。
往時の様子が忍ばれます。

つづく。


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