Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「ロング・ロング・アゴー」重松清(新潮文庫)

 人口5万人の地方都市。
 駅前の地元老舗百貨店の娘と私は同じクラスになったのだが。

 6篇を収めた短篇集です。
 どこを切っても重松印。
 頭の先から尻尾の先まで、ずっしりあんこが詰まったたい焼きのような感じです。

 そう。
 ちょっと重いんですね。
 「うまくいかない人生」がテーマだそうで。
 ちょっと、今、読むのがしんどかったんです。
 考えさせられました。

 これまで歩いてきた人生。
 2012年も年末が押し迫って来ました。
 意外と人生は短いんだなぁ、と感じた一年でした。

 最初の一編と、最後の一編は連作。
 後日譚の関係にあります。

 今、高校の同窓会のはがきが届いています。
 あまりクラスになじまなかったぼく。
 あの頃仲良くしていた人たちには、今も仲良くしてもらっています。
 だから、行かないかな。
 でも忘れていた何かを思い出すかな。
 イヤなことも思い出すのかも。
 ふぅ。