Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「トータル・リコール」を観ました

■劇場(字幕)

 化学兵器による戦争終結後、地球の可住地はヨーロッパの一部とオーストラリアだけになっていた。
 労働者階級は、富裕層に搾取される構図となり、頻繁にテロが起きていた。
 労働者のダグラスは、作られた記憶を買おうと「リコール」社を訪れるが・・・。

 面白いです。
 映像が、とてもワクワクさせてくれます。
 話の展開もテンポいい。
 しっかりとスパイものの雰囲気も。
 あれこれ伏線も。

 もちろんシュワちゃん主演作のリメイク。
 再映画化かと思えば、そうではありません。
 まったく、リメイク。
 エンドロールにもBased on と旧作が表記されます。
 いろいろなシーンで前作へのオマージュが見られます。

 特筆すべきは、美術。
 「あれ?「ブレードランナー」のリメイクでしたか?」というような美術。
 でも、まちなかに氾濫するのは日本語ではなく、ハングルや中国語です。
 時代の流れを感じさせます。
 ちょっとさみしいかも。

 結局リメイクということで、とにかく現代風。
 バーホーベンの多少おちゃらけたシーンもあった前作に対し、本作は全編が硬派です。
 ちょうどティム・バートンの「バットマン」とクリストファー・ノーラン作品のカンケイ。
 火星もミュータントも出てきません。
 リアルといえばリアルなんですけど。
 夢がなくなった、ともいえるのかもしれません。

 前作のレンタル版にのみあるという「例のワンカット」があるのかどうかが気になりました。
 気になる人は、もちろんエンドロール最後まで立てないはず。
 ぼくも立ちませんでした。
 結果はここでは書きません。

 SF好きはぜひ観てください。
 いますぐ劇場へ。