Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「四十一番の少年」井上ひさし(文春文庫)

 児童養護施設に入所した中学生の利雄。
 同室の昌吉から、毎日鋭い目を向けられるのだが。

 最近、逝去されたこともあって、井上ひさし作品を書店の棚によく見かけます。

 井上ひさし作品といえば、軽妙洒脱。
 面白おかしい、あるいは荒唐無稽な作品のイメージがあったのですが、さにあらず。
 とにかく、重い、暗い。

 自伝的といわれる作品ですが、設定も暗い。
 ストーリーも悲惨。
 救いのないオチ。
 ちょっとしんどいです。

 でも、こういう作品も、たまにはいいのかも。
 あぁ・・・。