2011-09-15 「四十一番の少年」井上ひさし(文春文庫) 読書記 児童養護施設に入所した中学生の利雄。 同室の昌吉から、毎日鋭い目を向けられるのだが。 最近、逝去されたこともあって、井上ひさし作品を書店の棚によく見かけます。 井上ひさし作品といえば、軽妙洒脱。 面白おかしい、あるいは荒唐無稽な作品のイメージがあったのですが、さにあらず。 とにかく、重い、暗い。 自伝的といわれる作品ですが、設定も暗い。 ストーリーも悲惨。 救いのないオチ。 ちょっとしんどいです。 でも、こういう作品も、たまにはいいのかも。 あぁ・・・。