Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「せんせい。」重松清(新潮文庫)

 いつも冴えないと思っていた化学の富田先生は、突然僕に相談をした。
 「ギターいうたら、どれくらい練習すりゃあ弾けるようになるんか」
 本気なんだ、と思った。

 人生、ここまで来るうちに、いろいろな「先生」と出会いました。

 中学校のバカ教師を絵に書いたような教師。
 今思い出しても呆れてしまいます。

 高校の熱血先生。
 いろいろ憧れました。

 大学で公私共々本当にお世話になった先生がた。
 懐かしい、いい思い出になりつつあります。

 そして、小学校の3~6年生でお世話になった2人の先生。
 勉強の楽しさや自信を持つことを教えてくださった、O先生。
 今はどうしていらっしゃるでしょう。
 「舐めてかかったら怪我するぞ」と、初めてオトナのように扱ってくださったY先生。
 絶対の信頼をしていました。
 子どもだったぼくからみたら、オトナは絶対の存在でした。
 そして、絶対の信頼は、心地いいものでした。

 そんなことをつらつら思い出しながら読みました。
 クサイといえば、クサい物語たち。
 でも、それでいいじゃないんでしょうか。

 今年、Y先生の訃報を受け取りました。
 ご冥福をお祈りします。