縁あって、イベントに出かけました。
わが家の近くに「ニュータウン」と呼ばれる街があります。
入居が始まってから30年が経って、結構古くなっても「ニュー」タウンなんです。
重松清の小説「定年ゴジラ」や「ビタミンF」。
読まれたことはありますか?
ニュータウンの空洞化、衰退が叫ばれて久しいのですが・・・。
そもそもニュータウンの強みでもあったはずの弱点。
それは均質。
世代的にも似たか寄ったか。
収入も似たか寄ったか。
勤務地も似たか寄ったか。
そんな街の50代、ともすれば60代になったお父さんたち。
2007年問題と完全にリンクする都市問題がここにはあります。
この方たち、入居が始まった頃って、今のぼくよりも若かったんですよね。
考えてみれば、パワーがあったんだと思います。
「父親」にも、社会にも。
子育ての街だったこの街からは、子どもたちは独立して出て行きます。
もともと2世代で生活するようなつくりにはなっていません。
都市指向の核家族のための街。
そんな街の商店街。
ぼくは中学生の頃、よくここで遊びました。
それなりに賑わいがあって、中学生には楽しい遊び場だったのです。
その商店街がふたたび立ち上がろうとしています。
目指すところは変わったけど。
進む方法も変わったけど。
それが街の円熟というモノ。
ふたたび街に戻って来つつあるパワーが集まろうとしていました。
「手をこまねいているばかりではない。」
そんなメッセージが伝わってくるイベントでした。