Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「マグニフィセント・セブン」を観ました

■劇場(字幕)

 街を襲う悪党に夫を殺されたエマ。
 彼女は街を救うため、凄腕の賞金稼ぎに用心棒を依頼するが。

 「荒野の七人」のリメイクですね。
 「荒野の七人」も原題は「THE MAGNIFICENT SEVEN」。
 同じ題名を冠したリメイク作品です。
 今回の邦題も「荒野の七人」でよかったのでは?

 つまり、西部劇。
 西部劇でも、名作といわれた作品のリメイク。
 期待とプレッシャーが高まったことでしょう。

 オリジナルからは50年以上もの月日が流れています。
 もちろんオリジナルからは、いろいろと情勢も変わり、配役にも変化があります。
 7人は、簡単に言えば「多国籍軍」。
 弱々しく涙を流して依頼をするエマも、強く成長します。
 現代的。

 西部劇といえば、乾いた画面。
 もちろん本作も「荒野」といえば荒野が舞台。
 でも、さほどオレンジ色画面に水不足の感じではありません。
 奪うべき土地というものの解釈でしょうか。
 それとも単にロケ地の違い?

 西部劇では、激しい銃撃戦であっさりバタバタと敵が倒れるイメージ。
 いまやバットマンやスーパーマンも戦う意味について悩みます。
 七人にもストーリーがあり、敵にもストーリーがありそうな雰囲気で描かれています。
 でも、音でしょうか、絵面でしょうか。
 どこか、乾いてあっさりとした昔の西部劇とは違います。
 なんだか銃声が重く響きます。

 少ししんどい。

 「荒野の七人」といえば、テーマ曲も有名です。
 まだタバコのテレビCMがあった頃には、マルボロといばあの曲でした。
 本作も全作のテーマにリスペクトを払い、予感をさせるリズムが全編で使用されます。
 でも、本編中は一度もテーマは流れず、エンドロールで初めて使われるんです。
 ああ、すっきり。
 本作の音楽はジェームズ・ホーナー
 エンドロール中に「memory of James Horner」の文字が。
 この作品が遺作になったようです。
 合掌。