Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「エリジウム」を観ました

■劇場(字幕)

 西暦2154年、富裕層はスラム化した地球を離れて、スペースコロニーエリジウム」で暮らしている。

 不遇の少年時代を過ごしたLAの工場作業員、マックスは作業中の事故によりあと5日の生命に。
 身体を治療できるメディカルキットがあるエリジウムへと向かうことにするのだが。

 衝撃的です。
 地球が荒廃しています。
 戦争があったわけでもなさそうです。
 単にスラム化しています。
 しかも乾いた雰囲気のスラム。
 作中では、人口爆発によるものであるとだけ説明されます。
 メキシコで撮影されたようです。
 それがとてもリアル。
 150年かけて、LAがそうなるといえば、まさにそんな感じ。

 地球上のスラムはスペイン語が飛び交います。
 上空のエリジウムでは、フランス語が頻繁に話されるようです。
 ヒスパニックがスラム化したのか。
 ヨーロッパ圏、あるいはアフリカ圏が富裕層化したのか。
 英語が公用語であることに、変わりはないようです。
 ちなみに、アジア圏は全く無視。
 この世界ではどうなっているのか、興味がわくところです。

 さて、作品は、予告編のとおり。
 まあ、そういうわけです。
 何となく分かるでしょ?
 そのとおりなんです。
 これが期待どおりといえば、そのとおり。
 オドロキがないかといえば、そうではありません。
 そのリアルさに目を奪われます。

 エンディングも想定範囲内。
 でも、あんなことになったら全体が一気にスラム化するのでしょうね。
 搾取の構図は、ある意味、世界の安定をもたらすものなのでしょう。
 誰が搾取されるか、誰が搾取するかの違いだけ。

 予告編に使われながら、出てこないシーンがあります。
 予告編で勉強しろ、ってことなんでしょうかね。
 いかにも秋の映画。
 ぼくは好きです。
 この監督の次回作にも期待。
 オススメ。