Magoの旅と音楽と

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「インターセックス」帚木蓬生(集英社文庫)

 評判の院長が経営する、評判のサンビーチ病院。
 先進の医療で世界をリードしている、日本を代表する病院だ。
 医師の秋野翔子は、手腕と先見性を買われてヘッドハンティングを受け、病院に赴任するが。

 なんだか、残念です。
 こんな結果になるなんて。

 インターセックス、つまり今風にいえば、性分化疾患ですね。
 性差医療セクシャルマイノリティなどを取り上げて、丹念に描いています。
 性分化疾患は「治療」すべき「疾患」なのか。
 トランスジェンダー性別適合手術など。
 用語の古さは感じさせつつも、先進の話題を取り入れています。

 が、本作品は、サスペンス作品です。
 そこを忘れてはイケマセン。
 つまり、事件性のある死亡例に行き当たるという・・・。
 まあ、ここまでにしておきましょう。

 で、何が残念かといえば。
 せっかくの「インターセックス」なのに、主題とはほとんど関連がないこと。
 残念。

 ところで、作者の方は「帚木蓬生」さん。
 読めません。
 「ははきぎ ほうせい」と、読むようです。
 う~ん。