Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「愛情日誌」夏石鈴子(角川文庫)

 土曜日、夫の明彦とラブホテルに行くことにした。
 恋愛の先にある夫婦の生活とは。

 二人の小さな子どもをもち、子育てに奮闘。
 自身は広告会社に勤めるが、夫はマイナーな映画監督。
 家事に仕事に、精を出す主人公、豊子。

 とってもいい奥さんです。
 なんというか、かわいいというよりも・・・。
 そう、肝っ玉かあちゃんに近いイメージ。

 恋愛から家族愛への変化。
 変わらないでいてほしい、優しい夫。
 お金じゃない。
 人間同士の愛。

 女性から見た、家族への愛なのでしょう。

 「結局、結婚って、愛とお金とセックスのうちの二つが満たされていれば成り立つらしいですよ」
 そ、そうなのかなぁ。
 そういう気もします。
 でも、そうでない気もします。
 お金とセックスの関係って・・・。

 なんだか、ほんわかと楽しい読み物。
 女性は共感を覚えるのでしょうか。
 男性にとっては、わからない女心を紐解く端緒となるのでしょうか。

 ともすれば、ヒモのできあがりです。