Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「透光の樹」を観ました

■DVD

 映像プロダクションの社長、今井郷は25年前に取材をした刀鍛冶の娘、千桐と再会をした。
 当時高校生だった千桐は、バツイチの子持ちとなり、父親の介護と借金に追われる生活だった。
 彼女に想いを寄せ続けていた郷は、借金の肩代わりを申し出るのだが。

 美しい映像作品でした。
 静かな、大人な。
 それでいて、「業」とか、「性」とか。
 テーマは重い目。

 音楽が日野皓正です。
 抑えの効いたミュートトランペットと、しずくのようなピアノが音世界を作っています。
 音楽でさえも、すっかり風景の一部のような感じです。
 ずっと鳴りっぱなしではないのも、いい感じ。

 大人の恋ってなんでしょうね。
 どこに向かっているのでしょう。
 思いは昇華されないまま、結末を迎えてしまいます。

 それにしても、地位もお金もある人。
 家庭もあるのに・・・。
 奥さんが気の毒です。

 満たされるって、どういうときなんでしょう。
 ともに過ごす時間って。

 あぁ、ちょっと欲求不満かも。
 いえ、そんな意味じゃなくて。
 とはいえR18。
 オコチャマはみちゃダメです。

 石川と東京の対比で、鉄道がいい感じに使われています。
 主な時代背景は、昭和が平成になった頃。
 そしてエンディングの現在。
 20年ほどで激変してしまった金沢駅は出てきません。
 そういえば北陸鉄道に乗っていません。
 ちょっと金沢と鶴来に行きたくなりました。