Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「恋するレシピ」を観ました

■DVD(吹き替え)

 トリップは独身で女には不自由なし、しかも友だちと連れだっては、様々な趣味を謳歌していた。
 彼は両親と同居し、それを利用して、結婚を臭わせるようになった女性を切り捨てていた。
 業を煮やした両親は、彼を追い出すべくカウンセラーに相談を持ちかけるのだが・・・。

 主人公トリップを演じるのはマシュー・マコノヒー
 ヒロインを演じるのはサラ・ジェシカ・パーカー
 ラブコメです。
 でも、ギャグのネタは恋愛に関するものだけではなく、なかなか面白いんです。

 両親の元から男性を自立させることを生業としている女性が、サラ・ジェシカ・パーカー
 ところが、これまでのクライアントと主人公は違っていて・・・という展開。
 はっきりいって、読める展開です。
 ベタなんです。
 テンポもよく、とても面白いです! 
 きっちり練れていると思います。

 日本だと都会でもないと、未婚者はパラサイトが多いのではないのでしょうか。
 時代が変わったとはいっても、まだまだ日本はイエとイエとの結婚であることは違いありません。
 老いた両親をおいて家を出るのは、逆に道徳にもとるという考えすらありますよね。
 このあたり、日本とは事情が違うようです。

 主人公の脇を固める悪友たち、ヒロインのルームメイトがいい感じです。
 悲壮感もなく、それぞれハッピーなのがとても笑えます。
 それぞれがそれぞれの生活を謳歌しているのです。
 ぼくの身の回りも30代前半までは、そうだったような気がします。

 もちろん追い出そうとする両親の側にも思いがあります。
 それがちゃんと描かれています。
 熟年の直面する問題にも、少しだけど触れていたのが好感。

 ママとトリップのあうんの呼吸。
 追い出したいけどそれも寂しい、という感じ。
 よく出ています。
 でも、肝心なことは話し合えず。
 カウンセラーに相談するまえに、親子で話し合いましょうよ!

 恋愛のスペシャリストのようなカウンセラーですが、どうもうまくいきません。
 この仕事は既婚者がすべきなのでしょう。
 そもそも成り立つのかどうかが不思議ですが。

 しかしひどい邦題ですね。
 料理は全く関係ありません。
 「マーサの幸せレシピ」などに失礼です。
 副題に「理想のオトコの作り方」というのがついています。
 どちらにしようか、ぎりぎりまで迷ったのでしょう。
 原題は「FAILURE TO LAUNCH」。
 「理想のオトコの親離れ」でも「パラサイト・シングルズ」でも、ちょっとはマシなような・・・。

 面白いのに。
 なぜ日本で公開されなかったのか不思議です。
 とてもうまくできた映画です。
 ラブコメに限らず、コメディ好きには大オススメ!
 オトナにオススメ。