「ピースおおさか」に行きました。
大阪城公園の中にあります。
JR森ノ宮を降りてすぐ。
道路側(上の写真)から見たのとは大違い。
思いのほか大きな施設なのでびっくりです。
いわゆる戦争博物館なので、楽しくなるような期待はしていませんでした。
でも、近現代史をちょっと覗いてみよう、なんて、軽いキモチで行くと・・・。
もうだめ。
うちのめされました。
けっこうきついです。
こういうところ、子ども時代に行くのと、オトナになってから行くのとでは大違いなんでしょうね。
日本の侵略行為。
戦時の暮らし。
敗戦。
アウシュビッツ。
占領下とシベリア抑留。
どれも暗黒の時代です。
たった60年ほど前、この博物館の建つ地も、駅も、公園も、住宅地も。
焼け野原だったんですね。
いま河原に広がる公園では、焼死体が山積みにされて、荼毘に付されいたのです。
不条理に、何かの力で命を奪われて。
さて、虐殺や侵略行為では、まだ答えが出ないことも多々ありますよね。
事実、真実はただひとつ。
ときの社会、あるいは為政者がどのような評価を下すか、という一点に尽きるのです。
ピースおおさかも公立館にしては、踏み込んだ表現ができていると思います。
でも、何より大事なことを感じました。
もちろんこの博物館は「戦争はいけない」といっているのですが・・・。
極論ですが、たとえば「戦争ってステキ」と、いえない社会はもっと危ない、ということです。
もちろん誰かが一方的に傷つくような発言は、社会的には控えられるべきです。
でも、表現や議論が一方的に押さえつけられるのは、もっと危ない社会だと思いました。
とりもなおさず、社会を動かすのは、情報ですよね。
それは表現の集合。
あ~、しばらく夜中に大阪の河原で釣りができなくなったかも。
行くけど・・・。