Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「ヘアスプレー」を観ました

■劇場(字幕)

 1960年代のボルチモア
 主人公トレーシーは、ダンスが大好きな、チビでおデブな女子高生。
 ヘアスプレー会社が提供する人気テレビショーにレギュラー出演を果たすが、番組には差別と陰謀が渦巻いていた。

 ただいま祇園会館で、この「ヘアスプレー」と「カンナさん大成功です!」の二本立てを上映中。
 「女の子映画特集」(そうなの?)ということですが、どちらも興味のあった作品。
 観にいってきました。

 この作品、ダンスが大好きな娘を、劇場に連れて行こうかと考えていた作品です。
 吹き替え版がなかったので断念したのですが、連れて行かなくて正解です。
 何せ、楽しい~!
 面白~い!
 カラフル~!
 こんな作品を娘がじっとしたまま観ていられるはずがありません。
 彼女は自分も歌い出し、踊り出すことでしょう。

 ぼくも完全にハマりました。
 マトモにツボです。
 作品中、拍手が流れるシーンが何度もあるのですが、思わずいっしょに拍手しそうです。
 こらえるのが大変。

 チビデブな女の子が主人公、トラボルタがお母さんという以外、全く予備知識がないまま観にいったのですが・・・。
 もともと映画作品だったものを、ミュージカル化。
 ミュージカルを映画化という変遷をたどったようです。
 で、ミュージカル映画だったんですね。

 ミュージカル映画といえば、唐突に主人公が歌い出したりして、正直困惑することもあります。
 でも、この作品は大丈夫。
 オープニングから、ハイテンションで歌いまくります。
 しかも、かなりのノリの良さ。

 もうひとつの題材が人種差別なんですね。
 あからさまに当時の雰囲気を先鋭化した「白人音楽」と「黒人音楽」がそれぞれ流れます。
 ジルバやツイストといった、当時の白人のダンスミュージック。
 ブラコンに通じるアフリカンなリズム。
 現在の音楽がどう成り立ってきたのか、お勉強にもなります。
 というわけで、オーセンティックなミュージカルっぽい音楽はほとんど流れません。

 ダンスを通じて表現されるのが、「チビもデブも肌の色も個性」ということ。
 楽しくみんなで踊ろうよ、という世界観。
 ヒスパニックやアジアンは出てきませんが・・・。

 もうひとつ、この映画の見所は、なんといってジョン・トラボルタ
 「トッツィー」のダスティン・ホフマンなど、大御所の「女装」の役はこれまでもありました。
 でも、このトラボルタは、完全に「お母さん役」。
 これが、はまりまくり。
 どこからどう見てもお母さん。
 母と娘なんです。
 これで踊るんだから、オドロキ。
 すごい映像技術です。

 「お父さん」クリストファー・ウォーケンとのダンスシーンもあります。
 熱い抱擁も。
 キスシーンはありませんでした。
 ほっとしたというか、ちょっとがっかりというか・・・。

 この作品、テレビのチャチいスピーカーで観たら、作品がもったいない!
 大きなスピーカーで、昼間に大音量で観ましょう。
 できれば、テレビの前にはダンスができるスペースをつくってね。

 エンドロールまでの歌って踊っての10分以上は圧巻です!!!
 みんなに、めちゃくちゃオススメ!
 音楽好きなら、絶対に観るべきです。