Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

マキノ高原温泉さらさ

 突然ですが、松岡直也というピアニストをご存じでしょうか。
 中森明菜の「ミ・アモーレ」の作曲者です。
 その松岡直也のアルバムに「夏の旅」という作品があります。
 いわゆるラテン・ジャズ・フュージョンなどといわれる氏の作風。
 並み居る作品群のなかで、最もロック寄りと評されるアルバムです。
 ぼく個人としては、もっともアルバムとしてのまとまりがある作品だと思います。
 楽曲、詩(全曲インストなのですが、ライナーノーツに記されています)。
 それと、ジャケット。
 ぼくがこの作品に出会ったのは、LPレコード盤でした。

 盛夏を少し過ぎたころ、入道雲の下に広がる田んぼ。
 照りつけるあぜ道に、おんぼろの路線バスから降りたのは、日傘の貴婦人。
 そんな情景が、作品中のサウンドスケープとともに描かれています。

 5月、ちょっと夏を思わせる日がやってきますよね。
 そんな日、ぼくはいそいそと仕舞ってあるCD(LPから買い換えました)を取り出します。
 ぼくが中学生のときの作品ですから、もう25年ほど前の作品です。
 かれこれ25年ほど、ぼくの夏のヘビーローテーションとなっているアルバム。
 これがなくちゃ、夏は始まらないのです。

 で、旅行に出ても、どこかこのジャケットの風景を探している。
 白日夢で見た風景。
 そんなものを追い求めているのかもしれません。

 ダウンロードや違法コピー全盛の昨今ですが、音楽の価値、って音だけじゃないと思います。
 所有、高揚感、充足感。
 そんな、音以外のソフトウェアも、実は大きなウェイトなのだと、この作品を見ると思います。

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 敦賀側からはいると、そんな風景を抜けて温泉を目指します。
 もう1月ほどもすれば、立派な日本の夏風景が見られることでしょう。
 写真に写っている細い道を走る必要はありません。
 ご安心を。

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 反対に今津側からはいると、メタセコイアの並木を通ります。
 日本の道百選にも選定されている、北近江を代表する風景です。
 ちょっと前の韓流ブームの頃は、「冬のソナタ」ファンが訪れたとか。

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 旧マキノの中心地から離れて、扇状地の辺縁に当たるところに施設があります。
 なだらかな草地はマキノスキー場。
 冬は少々混みそうですが、なかなかいい立地です。

 浴室は、まぁ、広くもなく、かといって狭すぎず。
 寝湯もあり、空いていることもあり、浴槽ものびのび。
 露天風呂は特別に風景がいいわけではありません。
 ゲレンデが上方にあるため、露天風呂からは空しか見えません。
 強いて苦言を申し上げるなら、サウナがないことでしょうか。

 この施設、バーデゾーン併設なのですが、サウナはバーデゾーンにしかありません。
 このバーデゾーンが、別料金の割には貧弱そう。
 入ったわけではないので、よく分かりませんが・・・。

 お食事どころもあって、のびのびと遊べて。
 コテージなどもあります。
 一日過ごすのにはいいのかも。