Magoの旅と音楽と

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「Funk Tango」Paquito D'Rivera Quintet ?

パーソネル:
 Paquito D'Rivera (A Sax, Cl), Diego Urcola (Tp, Valve Tb), Ed Simon (Pf)
 Alon Yavnai (Pf), Fernando Otero (Pf), Oscar Stagnaro (Bs)
 Mark Walker (Dr), Pernell Saturnino (Per), Pablo Stagnaro (cajon)
 Hector del Curto (bandoneon)
発売年:2007年

 バンド名に「?」がついています。
 クインテットといいながら、この大所帯です。
 さすがに「?」ということになったのでしょうね。

 さて、ぼくが最も敬愛するサックス奏者、パキート・デリベラの最新アルバムです。
 発売の直後に購入して、もうけっこう聴き込んでいます。

 パキートといえば、基本はサルサ
 日本人にとって、キューバンなリズムのイメージと、タンゴのイメージはかなりかけ離れたもの。
 少なくとも、ぼくにはそうでした。
 日本での聴衆層も明らかに違うと思われます。
 サルサはノーテンキな兄ちゃん。
 タンゴは高尚好きのオクサマ、もしくは社交ダンスの頂点のイメージです。
 あまりにステレオタイプ的なイメージかもしれませんが、当たらずとも遠からじ。

 ところが、実はどちらも完全に南米系のリズムで、かなり近縁なのです。
 このアルバムを聴いて、目からウロコ、耳から感動です。
 そこへ、ファンク。
 もう、タンゴとは完全に相容れないイメージなのですが、じつはこちらも血筋は近いようで。
 すごくしっくり来ています。

 日本の旋律をジャズに用いたり、洋楽をお琴で演奏したり・・・。
 そんなイメージとは全く違って、完全に収まっています。
 展開の一部として、他のリズムが重なります。

 ぼくはもっと底抜けに明るいパキートや、もっとド派手な編成のサウンドを聴きたいのですが・・・。
 でも、これはこれですごく新鮮、かつ、衝撃的でした。

 じっくり聞き込めるアルバムです。
 このアルバム、先月末、グラミー賞 "Best Latin Jazz Album" を受賞しました。

公式サイト
http://www.paquitodrivera.com/
視聴できます。