Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

大阪天保山の渡し船

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 水都、大阪にはいまも(この看板によれば)8つの渡し船があります。

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 先日そのうちのひとつに乗りました。
 上の写真を見ていただいて分かるように、天保山航路です。
 後ろに見えているのは天保山ハーバービレッジ海遊館サントリーミュージアムなど。
 乗ったのは右の方の大きな船ではなく、ほぼ中央に写っている小さな船です。

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 地下鉄大阪港駅を出ると、ハーバービレッジの方へ向かう人の流れとは外れて歩きます。
 目指すは天保山公園です。
 日本一低い山として有名な天保山明治天皇が艦船をご覧になった碑などがあります。
 明治時代には、瀬戸内海を望む湿地に飛び出た岬のような場所だったのでしょうか。
 渡し船も明治38年に始まったと記されています。

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 公園のハズレにこんな渡船場があります。
 向こうに見えるビル群はユニバーサルシティです。
 こうやってみると、ずいぶんとのんびりした感じに写っていますが・・・

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 実は上空を阪神高速道路湾岸線が走っています。
 橋があるのに渡し船もあるのです。
 もちろん、橋を歩くことは許されていませんし、周辺に上れるような施設もありません。

 渡船には何人もの係員さんがいらっしゃいます。
 船の経費もかかるでしょう。
 もしかしたら、エレベータでも高速道路に向けて設置して、船を廃止した方が安くつくかもしれません。
 情緒や法的な問題もあるのでしょうが・・・。

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 船がやってきました。
 結構な数のお客さんが乗っています。
 若い外国人とおぼしき方たちは、USJのスタッフでしょうか。

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 船内はこんな感じです。
 イスも壁もありません。
 船は意外なほどの加速力。
 安治川の河口部を横切る形の航路なので少々揺れます。
 でも、揺れるなぁ、と思ったらもう到着です。
 渡し船なので、対岸にわたるだけ。
 アタリマエといえばアタリマエなのですが、もうちょっと乗っていたいような・・・。

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 船がすぐに戻っていきます。
 桜島側からも、天保山側がよく見えます。

 渡船料は無料。
 橋と同じ扱いなんですね。
 ヨーロッパではLRT(路面電車)も、同じ発想でほとんど無料と変わらない料金設定が見られます。
 公共交通の使命について考えさせられました。

 でも、ちょっと船に乗るなんて、楽しい感じ。
 オススメ!