Magoの旅と音楽と

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「SOLO」Michel Camilo

 パーソネル:Michel Camilo(Pf)
 発売年:2005年

 アルバムタイトルが示すとおり、ソロピアノだけで構成されています。
 最初から最後までピアノ1本。

 「ラウンドミッドナイト」などのスタンダードからオリジナル曲まで。
 多種多様なアプローチで聴かせてくれます。
 ただ、ソロとあって、どれもけっこう落ち着いて聴ける内容になっています。
 ノリノリの超絶技巧、ホンキートンクなアプローチを期待すれば外されます。

 どの曲においても1音1音の重みが伝わります。
 聞き流すための曲ではありません。
 テラークでの作品ということもあり、ピュアオーディオでじっくりと聴いてみたいものです。

 ところで、ぼくは愛聴盤ベスト10を選ぶのなら小曽根真の「ブレイクアウト」を入れます。
 というか、この小曽根真のピアノソロアルバムは、これまでずいぶん入れ込んで聴いてきました。
 そういったこともあり、ソロピアノのアルバムには並々ならぬ期待をしてしまうのです。
 そして、このアルバムは期待を裏切りませんでした。

 そもそもピアノソロアルバムは、作曲もするアーティストの場合は、その人そのものだと思えるから。
 作曲もパフォーマンスも、スキのない本人そのもの。
 ミシェル・カミロはこう考えているのか、と。

 このアルバムも発売後10年以上経っても、やっぱり聴いていることでしょう。
 ミシェル・カミロを知りたい、と思うならこのアルバムはオススメ。
 ただし、取っつきやすいのは「One More Once」あたりかな。