都心から私鉄で2時間強。
田舎でもなく都会でもない、平凡な町に暮らす人々。
市井の暮らしの想いを綴る10編の連作短編集。
田舎でもなく都会でもない、平凡な町に暮らす人々。
市井の暮らしの想いを綴る10編の連作短編集。
ほんとうに、どいつもこいつも・・・。
なんだか愛おしいような気さえします。
作中、とくに大きな事件が起こるわけではありません。
でも、各登場人物にとっては、そうではないのです。
かけがえのない一日であったり、どうしようもない一日だったりするのでしょう。
本作は妙にリアルで、誰かの生活をのぞき見したかのような。
例によって汗くさい暑い作品です。
角田光代の登場人物には、血が通っています。
でも、人物が熱血だったりするわけではありません。
なぜか作品の空気感が暑いのです。
淡々と描き出される様に、暑さを感じるのはぼくだけではないでしょう。
なんだか愛おしいような気さえします。
作中、とくに大きな事件が起こるわけではありません。
でも、各登場人物にとっては、そうではないのです。
かけがえのない一日であったり、どうしようもない一日だったりするのでしょう。
本作は妙にリアルで、誰かの生活をのぞき見したかのような。
例によって汗くさい暑い作品です。
角田光代の登場人物には、血が通っています。
でも、人物が熱血だったりするわけではありません。
なぜか作品の空気感が暑いのです。
淡々と描き出される様に、暑さを感じるのはぼくだけではないでしょう。
本作は連作ですが、大きなストーリーが横たわるわけではありません。
袖振れ合うも多生の縁。
まさに、そのとおり。
狭い街で繰り広げられた人生物語。
袖をふれあっただけの人が、どうしてそこにいるのか。
なぜそこを歩いているのか。
袖振れ合うも多生の縁。
まさに、そのとおり。
狭い街で繰り広げられた人生物語。
袖をふれあっただけの人が、どうしてそこにいるのか。
なぜそこを歩いているのか。
そして・・・
ぼくはどうしてここにいるのか。
何でこんなことをしているんだろう。
そんなことを考えてしまいます。
ぼくはどうしてここにいるのか。
何でこんなことをしているんだろう。
そんなことを考えてしまいます。
みんな、なにがしかそこにいる理由というものを、抱えつつたどり着いてきたんだよなぁ。
なんて・・・。
なんて・・・。
見知らぬ駅前で、道行く人を見ながら時間待ち。
街ゆく人をプロファイリング。
そんなスタンスで読んでしまいました。
街ゆく人をプロファイリング。
そんなスタンスで読んでしまいました。
でも、この作品、もっともっと違った読み方があると思います。
読者がこの作品を読むに至った物語。
そこから角田光代作品との多生の縁が始まっているのでしょう。
十人十色を著す本作は、十人十色の感じ方があるんだと思います。
読者がこの作品を読むに至った物語。
そこから角田光代作品との多生の縁が始まっているのでしょう。
十人十色を著す本作は、十人十色の感じ方があるんだと思います。
本屋さんで目についたら、ぜひ買ってみてください。
多生の縁の始まりです。
多生の縁の始まりです。