Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「Sad Movie ~ サッド・ムービー」を観ました

■劇場(字幕)

 プロポーズを切り出せずにいる消防士。
 愛想を尽かされかけているフリーター。
 四つの愛が、終わりを迎えようとしている。

 またまた祇園会館の2本立てに出かけました。
 この「サッド・ムービー」とハリウッド版「イル・マーレ」の2本立てです。
 いわば韓流映画の2本立てなので、やっぱりおばちゃんばっかり。
 「イル・マーレ」に期待して足を運んだのですが、うれしい誤算でした。
 やられました、この作品に。

 1.死と隣り合わせの消防士とテレビ手話キャスター。
 2.別れさせ屋を始めてしまうフリーターとそのカノジョ。
 3.遊園地の似顔絵描きと着ぐるみで白雪姫を演じる耳の聞こえない女性。
 4.ガンに冒される仕事人間だった母親と息子、父親。
 そんな4つの愛が描かれます。
 どの愛も脆くも崩れ去ろうとしています。

 はっきりいうと、この設定だけでけっこう先が読めますよね。
 そういうわけで、ここではストーリーには踏み込めません。
 思い描いたそのまんまです。
 どんどん話はこじれて、愛は崩壊します。
 これほどストレートに描いてあるのに、実に豊かな気持がします。
 「がんばれ、がんばれ」と一生懸命に応援してしまう自分がいます。

 少しずつキャラクタが4つの愛で絡んでいて、連作小説を読んでいるような気分です。
 4つの愛は収束するわけでもなく、淡々と話が進んでいきます。

 女優さんもムチャクチャかわいいです。
 男優さんもむっちゃカッチョよかったり、有名な俳優さんだったり。
 とくに白雪姫(シン・ミナ)はツボ!
 白雪姫萌え~、です。
 とにかく全編ベタです。

 でも、泣きました。
 劇場中からハナをすする音が。
 もちろん花粉症の集団ではありません。
 ベタなんですが、とてもよかった。
 こんな映画もいいなぁ、と心から思えました。
 ひねくり回さなくても、伏線が張ってなくてもいいんですよね。
 オドロキがなくてもいいんだと思います。

 ただ題名はちょっと・・・
 原題通りなのでしょうが、これでは損をしています。
 韓国作品は、いい邦題をつけていることも多いので、今後に期待。

 心に深呼吸。
 みんなにオススメ!

 PS)あれは自殺なんでしょうか?どなたか教えてください。