Magoの旅と音楽と

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近所の河川改修に思う


 わが家の近くで河川改修をしています。
 近く本格着工する高速道路と、それに並行する高規格道路に関連する工事でしょうか。
 川をほじくり返して、ストレートにし、護岸を固めています。

 この写真のこの位置は、昨年の今頃はホタルが乱舞するところでした。


 ちょっと上流は、今回の工事ではまだ手つかずです。
 こんな感じなんです。
 いかにもホタルが飛び交いそうでしょ?

 ここでも古い護岸が入っているので、いずれは今回の工区でもこのような景観が戻るのでしょう。

 さて、このような工事の言い分は、たいてい防災です。
 もちろん、景観は人の命には替えられません。
 まずは安全第一でしょう。

 この河川も古くは暴れ川で、親河川となっている小畑川との合流地点は争奪の跡も激しく、湿地を蛇行している状態でした。
 そこも、改修が入ったのは約30年前。
 もともとさほど流域面積が大きくないので、洪水なんていう話は全く聞きません。

 それよりも、こんな上流でも、こんなに流速があがる工事をしていることが心配です。
 周辺のほ場整備とあわせて、これまでは地域で涵養されていた雨水は、一度に下流へと流れ込みます。
 そしていつの日か「想定することができないほどの記録的流量」となり、洪水を引き起こすでしょう。

 無意味な土木工事が、新たな土木工事の必要性を引き起こしているとしか思えないのですが・・・。