Magoの旅と音楽と

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宝塚市立歴史民俗資料館 和田家住宅

 宝塚市立歴史民俗資料館「和田家住宅」に行きました。
 先日からぽつぽつアップしている「小浜宿」の北のはずれに位置します。

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 ひらたくいえば、庄屋さんのおうちですね。
 博物館になるくらいですから、立派です。

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 平成7年の阪神淡路大震災まで、実際にお住まいだったそうです。
 地震で家屋は半壊の被害を受けました。
 とても個人で修復したりできる状態ではなかったので、市に寄贈されたとか。
 おかげでぼくは立ち入らせていただけたわけです。
 入館無料。
 でも、すごくご親切に解説をしていただけるガイドさんつき!

 台所は土間ではなく、平成7年当時の様子が保たれています。

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 五右衛門風呂です。
 もちろんかま炊き。
 平成7年まで、薪だったそうです。
 残念ながら、当時のトイレは現存せず。

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 庄屋さんですから、農家ですね。
 農機具が残されています。

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 欄間には矛(?)、槍、なぎなたなどが・・・。
 違いがわかりません。
 でも、物騒だったのでしょう。

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 槍には、見事な螺鈿が施されています。
 こんなものにこういう細工をするということは、すごく豊かな生活だったのでしょうね。

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 奥の間の、床の間。
 お殿様の行幸の際に、宿所にもなったとか。
 お殿様専用のトイレは、そのたびに新築したというから驚きです。

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 表の間には、古いオルガンが置かれていました。
 明治初年のものとか。
 「HAMAMATSU」との銘が入っています。
 国産です。
 小さな家が一軒買えた値段だったそうです。

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 おうちの裏には、井戸が残されています。
 この建物も、街を見下ろす段丘上に位置します。

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 それでも、今もなみなみと水を湛えています。
 不思議な感じです。
 どこから来て、どう流れていくのでしょう。
 豊富な伏流水が、この宿場町の立地を支えてきたのですね。

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 裏庭から甲山を眺めた様子です。
 おうちの中には、昔描かれたこの写真と同じ構図の油絵がかけられています。
 田んぼの中を白い道が伸びています。
 ほんの数十年前まで、本当に山地への入り口の集落だったのでしょう。