Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「亡国のイージス」を観ました

■DVD

 訓練中のイージス艦がのっとられた。
 艦内には、アメリカの大量破壊兵器が持ち込まれているようだが・・・。

 兵器を用いたテロですね。
 軍事クーデターというか・・・。

 原作がいつ頃の作品か、さらにはストーリーボードがいつのモノかはよく知りません。
 でも現代社会なら、やり方がマズ過ぎますね。
 これなら六本木ヒルズあたりから、連続爆破でもする方がよほど割がいい。
 というか、現実味があります。
 犯人グループの要求も、ちょっと時代遅れ。
 あれじゃあどこか大手か政府系のサーバでも乗っ取った方が手っ取り早いでしょう。

 というわけで、案の定、楽しみ切れませんでした。
 というのも、なんだかテンポが悪いんです。

 原作はよくできているのでしょうが、持ち込んだストーリーが2時間では消化し切れていません。
 それに、せっかくテロリストや自衛隊を描いているのに、なぜか緊迫感がありません。
 軍事的に緊迫した雰囲気のモノなのか、人情劇なのか、どっちつかずなんです。
 小説やマンガなら背景ももっと描き込めます。
 でも、映画ではもっと絞り込んだ方がいいでしょう。
 軍事が好きなかたには、これでもいいのかな。

 劇中真田広之が「撃つ前には考えるだろ?」なんていうことをいいます。
 軍隊は道具です。
 最終決定は政府なり政治家なりが下すべきですよね。
 撃つ前に自分で逡巡するような銃は、世界中どこへ行っても必要ありません。
 任務というモノを考えていただきたい!
 なんて、思いました。

 編集もちょっと難あり。
 妙に人情劇に寄っています。
 ストーリーが終わってからの墓参りのシーンは、完全に蛇足です。

 こういう邦画が大好きな方にだけオススメできます。