Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

琵琶湖文化館に行きました。

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 滋賀県大津市琵琶湖文化館に行きました。
 県の財団が運営する実質は県立博物館です。

 琵琶湖に面して建っており、天気がよければいい感じの立地です。
 建物で湖面にストラクチャが形成されて・・・あれ、何のハナシでしょう。
 もちろんここの場所での釣りは禁止です。

 渡り廊下的なところが展示室になっています。

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 どうですか、この威容。
 「大建築」です。
 城郭を思わせる「和」を取り入れた、レトロな建築。
 開館は1961年といいますから、昭和36年。
 ずいぶんとカッチョイイ建物だったのでしょうね。

 階段を上がって2階から入場します。
 バリアフリーではありません。

 常設展を観てきたのですが、こちらは仏像と曼陀羅などの仏教美術が中心。
 県内から集められた重文、国宝を観ることができます。
 とはいっても、さほど広い展示室ではありません。
 入館料300円ですから、それに見合った展示物がある、と思っていただければいいでしょう。
 常設展示室はさすがに手が入っており、今風の展示になっていました。
 展示室では撮影禁止なので、こちらの写真はありません。

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 城郭部の内部は螺旋階段がめぐらされています。
 上を臨むとこんな感じ。

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 「階段は気をつけて降りてください」
 こんな貼り紙のとおり、かなり急な階段です。
 歴史的な建造物以外では近年経験したことのない、急な階段なのです。
 というか、もうこの建物が充分に歴史的な価値をもっていそうですが。

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 最上階が「展望閣」になっています。
 フォントがなんだかオシャレ。

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 展望閣が見えてきました。
 開館当時から、建物にはほとんど手が入っていないようです。
 これはこれで貴重です。

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 展望閣階から、螺旋階段を見下ろしたところです。
 ヨーロッパなら、ここにエレベータを設えるところですが、そういう発想はないようです。
 手を入れるには大きなお金がかかる、だから、やめて壊す。
 あるいは廃墟と化し、醜態をさらす。
 さらに行政のお荷物になる。
 そんな図式が成り立つのが日本です。

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 展望閣からの眺めです。
 残念!
 訪れたのは14日(金)の午後。
 雨が降っていて、全く視界がききません。
 晴れていれば、二上山や烏丸半島の風車が見えるようです。

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 展示室部分の屋根方向です。
 できた当時は突出した建物だったのでしょうね。

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 ところが正面に建築中のマンションが、これまた高い!
 建築中ですから、まだまだ高くなりそうですが、時代の流れを感じます。

 先にもちょっと触れましたが、この博物館は今月末で休館します。
 一時代の建築物として、建物の行く末が気になるところです。
 実は琵琶湖博物館は、この琵琶湖文化館から分館したもの。
 その開館をもって、もう役目は終わろうとしていたのかもしれませんね。
 収蔵品の適切な公開と、研究の成果の引き継ぎがうまくなされることを望むばかりです。

 長い間お疲れ様でした。