Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「舞妓Haaaan!!!」を観ました

■劇場

 カップラーメン会社の社員、鬼塚は、修学旅行で京都を訪れて以来、舞妓さんの追いかけに励んでいる。
 彼の夢は、舞妓さんと野球拳をすること。
 京都支社に転勤が決まり、がぜん張り切り出すのだが。

 雪降る中、祇園会館で観てきました。
 祇園会館は、京都では有名な名画座でありながら、鴨川をどりの興行も行われるところです。
 映画のスクリーンの前には舞台に加えて花道まであります。
 そんな劇場で観るこの作品、これ以上の場所はないといえましょう。

 いわゆるクドカン作品を初めて観ました。
 強引でハイテンションなストーリー。
 ミュージカルかと思うようなシーン。
 強烈なギャグ。
 面白いです!
 ただ、世界観に入って、流れについて行かなくてはイケマセン。
 祇園会館はいつもどおりR-60(60歳未満お断り)の映画館に紛れ込んだかのよう。
 ハイテンションなオバチャンたちの高笑いに、劇場そのものがノリに包まれました。

 ラーメンの製作シーンも、ちょっと「燃ゆるとき」を思い出しました。
 日清食品が協力に入っていることもあり、プロモーションが真に迫っています。
 ストーリーは荒唐無稽、演出はハチャメチャなのに、妙に細部にこだわった作りが観られ、笑わされます。
 そういえば、日清食品から、具が別々に売られている生タイプの袋のラーメンがありましたね。
 食べてみようかな。
 まんまと戦略に乗せられているような気がしますが。

 京都のシーンは、ほとんどどこで撮ったのかわかるのですが・・・。
 たびたび出てくる肝心のシーンが思い出せません。
 でも見たことがあるところ・・・。
 と思っていたら、エンドロールで「金沢市」の文字。
 そうでした、そうでした!
 本当に京都らしい風景は、京都にはもうない、ということなのでしょうか。
 ちょっと悲しくなります。

 後半、ちょっとテンションが下がって、ハチャメチャが影を潜めてしまいます。
 ちょっとこれはもったいない感じがしました。
 もちろん人情話を持ち込みたかったのはわかるのですが、もう少し切り方があったのでは?

 何はともあれ、こんな元気な邦画を見ることができるのは、喜ばしいと思いました。
 最近はテレビドラマの延長か、リメイクか。
 そんな映画ばかりが宣伝されて、ちょっと食傷気味なもので・・・。
 あ、これはハリウッドも同じですね・・・。

 スカッと、アタマを空にできます。
 オススメ!

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 帰り道の祇園新橋にて撮影