Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

MIHO MUSEUMに行きました

 滋賀県甲賀市信楽MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)に行きました。
 激しい町村合併で何町が何市になったのか、よくわかりません。
 信楽甲賀市になったんですね。

 信楽といっても、タヌキの焼き物で有名な信楽の中心部とは場所が離れています。
 ミホミュージアムは街はずれの山の中にあります。
 このミュージアムの経営母体は神慈秀明会という宗教団体です。
 つまり私設館です。
 滋賀県には他に佐川美術館もあり、私設館には恵まれている感じですね。

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 館の駐車場に車を停めて歩くと、受付棟があります。
 これだけでもちょっとこぢんまりしたイナカの博物館程度の大きさはあります。
 喫茶店があるようです。
 ここで入館券を買って、いったん棟の外へ。

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 受付棟の前からは、こんな庭園路が・・・

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 静かに電気自動車がやってきます。
 この電気自動車に乗って、ミュージアム棟へ向かいます。
 運転手はきれいなお姉さん。
 乗るときには、ホテルのドアマンのようなぴしっとしたおじさんが台を出してくれます。

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 ほどなくきれいなトンネルへ。
 電気自動車しか走らない道路はこんなにキレイ。
 路面も透水性のアスファルトにゴムが混ざっているようです。
 スゴイ凝りよう。
 トンネルの内装も、ステンレスかアルミニウムのパンチングで、坑内でも音が響きません。

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 トンネルを抜けると、深い谷に大きな橋が架かっています。
 わたりきるとミュージアム棟です。

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 運転手さんが説明をしてくれます。
 なんでも桃源郷の再現を目指したのだとか。
 いい感じです。

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 建物がこれまたすごく凝っています。
 全容積の80%を地中化し、景観に配慮したとか。
 地表に出ている部分もガラス張りのアルミトラスです。
 太陽がルーバーを通して館内のアイボリーな内装を照らします。
 ルーブルのガラスのピラミッドを造った人が設計したのだとか。

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 山並みの中に神慈秀明会の本部が見えます。

 さて、建物だけでもかなりの見所の多さです。
 肝心の展示物ですが、企画展や博物館的な南棟はまあ、そこそこ。
 スゴイものもあるのでしょうが、このミュージアムの神髄ではないような気がします。

 見所は北棟。
 焼き物や漆器、掛け軸等、日本の美術品が中心です。
 まずは展示のゆったりさに驚きます。
 詰め込むようなことはせず、ゆったり。
 ほとんど地下なので奥へゆくほど暗く、展示はそれにあわせたものに。
 照明も凝っていて、展示物が照明の写り込みで見えないなどということは全くありません。
 そしてぴかぴかに磨き上げられたガラス。
 信楽焼の花瓶には生け花が施されています。

 各ゾーンに設置者の小山みほこさんのコトバがかけられています。
 はっきりいって、学術的には展示の方法にも疑問点もあるのでしょうが、それ以上に何かが伝わってきます。
 設置者の「いいでしょ?」「かわいいでしょ?」「おしゃれでしょ?」。
 そして面白がるという精神、モノへの愛着。
 よくわかりました。
 これもアリ、だと思います。

 公の施設でも、ぜひ見習ってほしいところが山のようにあります。
 公だからって、できない理由を探す前にぜひトライして欲しいところです。
 公設館が勉強すべきモノがいっぱいありますよ。

 ところで、「ミュージアム」という表記、美術館とも博物館ともつかないということなんですね。
 いろいろ意見はあるでしょうが、一度は足を運んでみるのがいいと思います。


公式サイトはリンク通知が必要だというので、wikiにつないでおきます。