ちょっとナツカシイ自動販売機を見かけました。
カップヌードルの自動販売機です。
よくご存じないかたに、ちょっと説明。
1.普通の自動販売機のように、お金を入れてカップヌードルを購入します。
このとき、商品が出るのは下の口から。
2.包装をはがします。
3.上の口にセットして、給湯ボタンを押します。
4.3分待ったらできあがり。
3.の給湯ボタンの工程では、何種類かのタイプが見られます。
給湯ボタンを押し続けると、ちょうどのところでぴったり止まるもの。
給湯ボタンを押す権利は1回だけで、途中までで指を離すと中途半端に少ない湯量になるもの。
このタイプは押し続けるとあふれちゃうものもありました。
そして、上から太い注射器のような物が降りてきてふたに穴を開けるタイプも。
今回の物件は、上に屋根がかけてあることもあって、比較的きれいなまま保たれています。
もちろん稼働中。
昔はよく国道沿いにおいてあったものです。
ちょっと田舎をつなぐ、片側1車線の道路沿いには、「スナックコーナー」や「自販機コーナー」。
ガラス張りの小さな小屋の中に、自動販売機が並んでいるのです。
どの小屋にも「UCC」または「ポッカコーヒー」「カップヌードル」「ハンバーガー」がありました。
24時間営業しているものといえばこれだけ。
そんな時代がありました。
青い殺虫ライト、クモの巣が暗いほどからまっている蛍光灯。
疾走するトラックの騒音、カエルと虫の大合唱。
排気ガスと田んぼの土とくみ取り式便所のニオイ。
壁に貼られた指名手配犯を知らせるチラシなどを、見るのは子ども心に怖かったものです。
コンビニに押されて消えていきましたね。
でも、無性にナツカシイ・・・。
高速道路のSAやPAにもコンビニが進出する時代。
もう風前のともしびです。